冷蔵庫 選び方|作り置きと離乳食ストック前提

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冷蔵庫の容量計算に、よく「家族の人数×70L+常備品100L+予備70L」という式が使われます。3人家族なら380L。うちもこれを見て、最初は「400Lあれば十分か」と思っていました。実際に作り置きと離乳食のストックを始めてみたら、この式では足りませんでした。理由は単純で、この式が想定しているのは冷蔵室中心の使い方だからです。冷凍前提の家庭は、別の測り方をしたほうがいい。ここでは、うちが冷蔵庫を選び直したときに実際に検討した順番を書きます。

計算式は出発点にしかならなかった

一般的に言われている容量の目安は、たしかに大きく外してはいません。ただ、あれは「1週間に2回スーパーに行って、その日と翌日ぶんを買う」くらいの家庭を前提にした数字だと思います。

うちは共働きで、平日に買い物に行く時間がありません。土曜にまとめ買いして、日曜の午前に3〜4品を作り置きして、平日はそれを回す。この生活だと、冷蔵室に「今日食べるもの」はほとんど入っていません。入っているのは調味料と飲み物と、あとは容器に入った作り置きです。

そこに離乳食が加わりました。にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、おかゆ、白身魚。これを製氷皿型の保存トレーで小分けにして冷凍します。1種類あたりトレー1枚として、常時5〜6枚。トレーは1枚が縦20cm×横10cm×高さ3cmくらいなので、積み上げると相当な体積です。

つまり、うちに必要だったのは「総容量」ではなく「冷凍室の容量」でした。この視点で見直すと、候補の並びが完全に変わります。

うちの計算では冷凍室100L以上が必要だった

具体的に数えました。作り置きの冷凍分がタッパー6個で、1個あたり約1.2L。これで7L強。離乳食トレーが6枚で、収納ケースに入れると約6L。ごはんの冷凍が1食150gのラップ包みで10個、これで約2L。冷凍野菜と冷凍うどんのストックが合わせて8Lくらい。パンと肉のまとめ買い冷凍が10L。

合計すると33Lです。ただし冷凍室は隙間なく詰められません。引き出しの構造上、実際に使えるのは表示容量の6〜7割というのが体感でした。33Lを0.65で割ると約51L。ここに「まとめ買いした肉を一時的に全部入れる日」の余裕を足すと、70L前後は欲しい。

一般的な400Lクラスの3ドア冷蔵庫だと、冷凍室は90〜110L程度あります。500Lクラスなら120〜140L。数字だけ見ると400Lでも足りるように見えるんですが、冷凍室が2段に分かれていて上段が浅い機種だと、トレーの高さが入らないという問題が出ます。カタログの容量だけでは判断できない部分です。

冷凍室の「形」まで見ないと失敗する

これは店頭で実物を開けてみて初めて気づいたことです。同じ冷凍室100Lでも、深い引き出しがひとつあるタイプと、浅い上段+深い下段のタイプでは、入るものがまったく違います。

離乳食トレーは高さ3〜4cmで、収納ケースに入れて重ねると10cmを超える。上段が浅い機種だと、この塊が入りません。逆に、上段が浅いタイプは冷凍ごはんや小分けの肉を平置きで管理しやすいので、そういう使い方の家庭には向いています。

もうひとつ、引き出しが手前に引き切れるかどうかも見ておく価値があります。うちのキッチンは冷蔵庫の正面が通路で、幅が80cmしかありません。冷凍室の引き出しを全開にすると通路がほぼ塞がるので、奥のものを取るときは体を横にずらす必要があります。店頭で扉を開けたときの張り出し寸法まで確認している人は少ないと思いますが、通路が狭い家では意外と効きます。

あと、製氷室の位置も見ておくといいです。自動製氷ユニットは冷凍室の一部を物理的に食っています。うちのように離乳食期でほとんど氷を使わない時期だと、この空間が惜しくなる。逆に夏場は毎日使うので、どちらを取るかという話になります。

本命だったのは幅65cmの500Lクラスだった

ここまで検討した結果、うちの条件に合っていたのは冷凍室が広く、野菜室が真ん中にあるフレンチドアの500Lクラスでした。具体的には東芝のGR-Y510FHという509Lのモデル。幅65cm、フレンチドアで左右どちらからでも開けられて、野菜室がまんなかにあるタイプです。

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このクラスの良し悪しははっきりしています。良い点は、冷凍室が130L前後あって、作り置きも離乳食トレーも、まとめ買いした肉も、全部入れてまだ余ること。フレンチドアは、前に立つスペースが狭くても片側だけ開けられるので、対面キッチンの通路が細い家では効きます。野菜室が真ん中にあるのは、腰を深く曲げずに済むという意味で、抱っこしながらの作業と相性がいい。

短所は3つあります。価格が高いこと。10万円台後半から20万円台になります。次に幅65cmという寸法で、これは設置場所だけでなく搬入経路も選びます。そして質量が90kg前後あるので、自力での設置は現実的ではありません。搬入設置つきの販売店で買う前提になります。

設置寸法と搬入経路は、買う前にメジャーで測る

ここでうちは詰みました。キッチンの冷蔵庫置き場が実測で幅62cm。放熱に必要な左右の隙間を各0.5〜1cm確保すると、本体は60cm以下でないと入りません。幅65cmの時点で候補から外れました。

測るべき箇所は4つあります。設置場所の幅・高さ・奥行き、玄関ドアの有効開口、廊下でいちばん狭い部分、そして曲がり角の対角線。うちは玄関の有効開口が72cm、廊下の曲がり角が78cmでした。冷蔵庫の搬入は「本体幅+約10cm」の通路が必要と言われることが多く、この基準で見ると幅65cmはギリギリだったと思います。

もうひとつ見落としやすいのが高さです。上に電子レンジを置く前提だと、冷蔵庫の高さ+レンジの高さ+放熱スペースが吊り戸棚の下に収まる必要があります。うちはここで1機種、候補から落ちました。

この検討をひととおりやって、最終的にうちは幅54cmで335Lのスリムタイプを選びました。冷凍室は約80L。理想より50Lほど小さいぶんは、後から冷凍庫を1台足すことで補っています。総額で見ると、実はそのほうが安く済みました。

扉の開き方向と静音性は、毎日じわじわ効く

右開きか左開きかは、カタログではオプション扱いみたいな書かれ方をしていますが、実際の使い勝手にはかなり効きます。判断基準は、冷蔵庫の前に立ったときに、調理台がどちら側にあるかです。取り出したものを置く場所と反対側に扉が開くと、毎回半歩よけることになる。1日20回として、それが数年続きます。フレンチドアなら悩まなくて済むというのは、地味に大きな利点です。

静音性も、賃貸の2LDKだと無視できません。うちはキッチンとリビングが繋がっていて、リビングと寝室は壁一枚。夜、子どもを寝かしつけたあとにコンプレッサーが回り始めると、寝室で低い唸りが聞こえます。カタログの騒音値は20dB台前半の機種が多く、この数値なら基本的には気になりません。ただ、製氷の落下音と霜取り時の「パキ」という音は数値に出ないので、そこは覚悟しておく部分です。

ちなみに、うちが最初にやりかけた失敗も書いておきます。ネットで安く出ていた幅60cmの400Lモデルを、寸法を測る前にカートに入れていました。設置場所の幅は62cmあるから入る、と思い込んでいたんです。実際には放熱スペースが左右に各1cm、背面に2cm必要な機種で、しかも扉を90度以上開かないと野菜室の引き出しが抜けない構造でした。決済ボタンを押す前日に取扱説明書のPDFを読んで気づきました。カタログの本体寸法と、必要設置スペースは別物です。

まとめて言うと、冷蔵庫選びで最初に決めるのは容量ではなく、置ける寸法でした。寸法で候補を絞って、その中で冷凍室がいちばん広いものを選ぶ。この順番でやれば、少なくとも「買ったけど入らなかった」だけは避けられます。

この記事は家電の個別レビューです。買い替えの優先順位は家族が増えて買い替えた家電|一人暮らし仕様からの卒業にまとめています。

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