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冷凍食品を使うことに罪悪感を持つのは、単純に時間の無駄です。これは半年かけて自分に言い聞かせて、ようやく本当にそう思えるようになりました。
問題は気持ちのほうではなく、運用のほうにあります。冷凍食品を戦略的に使おうとすると、必ず冷凍庫の容量という壁にぶつかる。うちの冷蔵庫は容量400L台の一般的なもので、冷凍室は下段の引き出し1つ。ここに何をどう入れるかで、平日の夜の選択肢が決まります。整理の話が中心になります。
罪悪感の話は、最初に片付けておく
冷凍食品を出すと手抜きに見える、という感覚は確かにありました。特に自分が作ったものではないものを妻に出すとき、一言添えたくなる。
でも冷静に考えると、これは変です。市販の冷凍食品は、栄養成分が表示されていて、製造工程も管理されている。むしろ疲れ切った状態で作る適当な炒め物より、栄養バランスは読みやすい。手作りかどうかと、食事の質は別の軸です。
それに、罪悪感を持ちながら食べると味が落ちます。これは本当にそう感じていて、「今日は冷凍でいいことにした」と決めて出す日のほうが、食卓の空気がいい。うちは水曜の夜を最初から冷凍の日と決めて、その日は献立を考えないことにしました。決めてしまえば、それは手抜きではなく予定です。
制約になるのは、冷凍庫の容量だった
冷凍を活用しようと決めたあと、最初にやったのは冷凍室の棚卸しです。中身を全部出して床に並べたら、把握していなかったものが7つ出てきました。いつ入れたか分からない肉、名前の分からないブロック、開封済みの冷凍うどん。
問題は平置きで積み上げていたことでした。引き出し式の冷凍室に平らに寝かせて積むと、下のものが完全に見えなくなる。見えないものは存在しないのと同じで、そのまま数ヶ月経ちます。
並べ直して分かったのが、うちの冷凍室に入る現実的な量です。作り置きの冷凍が1週間分、市販の冷凍食品が5食分、パン類とご飯が数個、製氷と保冷剤。これでほぼ満杯でした。冷凍食品を10食買ってきても入らない。ここを理解しないまま買い物をすると、玄関で袋を開けて途方に暮れることになります。
寝かせるのをやめて、全部立てた
解決策は、袋類を全部立てて並べることでした。ブックエンドのような仕切りを冷凍室に入れて、その間に袋を立てる。上から見たときに全部の背表紙が見える状態を作ります。
そのために、自作で冷凍するものは薄く平らに凍らせています。使っているのは食品用スライダーバッグ 20.3×20.3cm 100枚入り(フリーザーバッグ、冷凍・冷蔵用)。ジッパーをつまんで滑らせるタイプで、片手でも閉められます。子どもを抱いたまま冷凍庫を開ける場面が多いので、ここは効きました。
不満もあります。まずスライダー式は、ジッパー部分が厚いぶん、袋を立てたときにその部分だけかさばる。それと、100枚入りのコストパフォーマンスは良いのですが、うちの使うペースだと1年以上かかる量でした。買う前に自分の消費ペースを見積もっておいたほうがいい。20.3cm角というサイズは1食分から2食分にちょうどよく、大きめの肉の塊には少し足りません。うちは楽天で売っているLサイズのダブルジッパー品を35枚1,120円ほどで別に買って、大物用に併用しています。
袋に入れたら、油性ペンで中身と日付を書く。これをやらないと、立てて並べても結局何か分からない。整理の仕組みは、ラベルまでセットで初めて機能します。
市販の冷凍食品は、当たり外れがはっきりしている
半年で20種類くらい試して、定番になったのは4つだけです。
残ったのは、冷凍うどん、シーフードミックス、冷凍のブロッコリー、そして餃子。共通しているのはそのまま完成品として食べるのではなく、素材として使えることでした。冷凍うどんは大人の昼にも夜にも使えるし、ブロッコリーは離乳食にも大人の副菜にも回せる。汎用性が高いものは在庫を切らしても困らない量で回せます。
逆に外れたのは、完成品の冷凍弁当やワンプレートのタイプです。味は悪くないんですが、量が固定なので、腹の減り具合と合わないことが多かった。それと1食あたりの体積が大きくて、冷凍室を圧迫します。5食買ったら他が何も入らない。
冷凍のカット野菜も、期待したほど使いませんでした。玉ねぎやほうれん草のカット済み冷凍は便利ですが、うちは週末に生野菜を切って冷凍しているので役割が重複します。両方持つ意味がなかった。
解凍の手間を、時間の計算に入れる
冷凍食品は「入れておけば楽になる」と思われがちですが、解凍には時間がかかります。ここを計算に入れていないと、平日の夜に詰みます。
うちの実測だと、1食分に小分けした煮物をレンジで温めるのに約3分。冷凍の肉を冷蔵庫で自然解凍するには前日の夜からで、これは前日の自分の段取りに依存する。忘れると全部が崩れる方式は、疲れている家では成立しません。
だから今は、加熱済みのものを冷凍する方向に寄せています。生のまま冷凍するのは肉の一部だけで、それも当日の朝に冷蔵庫へ移すのを妻とルール化しました。朝のミルクのタイミングで移す、と行動に紐づけると忘れにくい。
冷凍焼けと、いつまで置けるか
家庭用の冷凍庫はマイナス18℃前後で、扉の開閉のたびに温度が上がります。業務用のように安定した低温ではないので、長期保存には向きません。
うちは自作の冷凍を3週間、市販の冷凍食品はパッケージの賞味期限に従う、という線を引いています。3週間を超えたものは、味が落ちるというより自分が食べる気にならない。実際、1ヶ月放置した鶏むねを焼いたら、表面が白く乾いて食感がぼそぼそでした。あれが冷凍焼けです。
もうひとつ、冷凍室の温度を守る動作も変えました。買い物から帰って冷凍品を入れるとき、以前は他のものを整理しながら扉を1分近く開けていました。今は入れる場所を決めてあるので、開けている時間は10秒。扉の開閉が多いほど庫内の温度は上がるので、ここを短くするだけでも中身の持ちは変わるはずです。地味ですが、道具を買うより先にできることでした。
対策は空気を抜くことに尽きます。袋に入れて平らにして、閉じる直前に手で押して空気を追い出す。それだけでかなり違いました。厚みを2cm以下にすると、凍るのも解けるのも速くなるので、冷凍焼けの起きる時間そのものが短くなります。
冷凍庫をもう1台、という選択肢
ここまで整理しても、うちの冷凍室は常に8割埋まっています。セカンド冷凍庫を置く家があるのも理解できるようになりました。
実際に検討しました。100Lクラスの前開きタイプで3万円台から。問題は置き場所と電気代です。2LDKの賃貸で、キッチンに追加の1台を置く隙間はありません。廊下に置くとベビーカーが通れなくなる。年間の電気代も数千円かかります。
結論としては、今は買っていません。容量を増やすより、入れるものを絞るほうが先だと判断しました。定番4つと作り置きだけに絞ってからは、冷凍室の中身を把握できている状態が続いています。子どもが2人になったら、また計算し直すことになると思います。
この記事は食まわりの個別レビューです。食事をどう回すかの全体像は共働きの食事をどう回すか|1週間の仕組みにまとめています。

