共働きの食事をどう回すか|1週間の仕組み

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共働きで毎日ちゃんと料理を作る、というのは無理です。我が家はそれを認めるまでに半年かかりました。

妻と私、生後6ヶ月の子どもの3人。私は在宅勤務中心、妻は週4で出社しています。子どもの離乳食が始まってからは、大人の食事にかけられる時間がさらに削られました。それでも「今日は何を食べるか」は毎日やってくる。この問いに毎晩ゼロから答えるのをやめて、週単位の仕組みに変えた話を書きます。

結論から書くと、1週間14食(朝は各自で適当に済ませるので昼と夜だけ)を、作り置き5食・冷凍とレトルト4食・宅配ミールキット2食・外食か中食2食・気力が残っていれば作る1食、という配分に落ち着きました。この配分に至るまでに何をやめたかが本題です。

平日の夜に料理できる時間は、実測で22分だった

まず現実を測りました。子どもを寝かしつける前後の動きを1週間タイマーで記録したんです。妻が帰宅する19時前後から、子どもの離乳食・風呂・寝かしつけが終わる20時40分あたりまではほぼ隙間がない。そこから大人の夕食に着手して、22時には食器を片付けて自分の時間に入りたい。差し引いて、調理に使えるのは平均22分でした。

22分というのは、フライパンで肉を焼いて味噌汁を作るのがぎりぎり。米は炊飯器が勝手に炊いてくれるとして、それ以外に一品足そうとした瞬間に破綻します。しかもこの22分は「調理だけ」の時間で、献立を考える時間も、冷蔵庫に何があるか確認する時間も含んでいない。

この数字を見て、平日に献立を考えるのをやめました。考える作業を週末に前倒しして、平日は「決まっているものを温めて出す」だけにする。これが我が家の仕組みの土台です。

もうひとつ測って驚いたのが、洗い物の時間でした。夕食後のシンクを片付けるのに平均11分。調理22分に対して11分です。つまり食器を1枚増やすと、その分だけ翌朝の余裕が減る。ここに気づいてから、一皿で完結する献立を意識的に増やしました。丼もの、混ぜご飯、具だくさんの汁物。品数を誇る発想をやめただけで、体感の負荷がかなり変わりました。

週末2時間、作り置きに全振りする日を作った

土曜か日曜のどちらか、子どもが昼寝している時間帯を狙って2時間だけ台所に立ちます。妻がその間子どもを見て、翌週は交代。どちらかが必ず2時間確保できるようにしています。

作るのは5品前後。だいたい、肉の主菜が2品、野菜の副菜が2品、汁物のベースが1品。レシピを毎回変えると手が止まるので、主菜は鶏むね・豚こま・ひき肉のローテーション、副菜はきんぴら・和え物・煮浸しの型を決めて、中の野菜だけ季節で入れ替えています。型が決まっていると、材料を見た瞬間に手が動く。

小分けには冷凍対応の小分けパックを使っています。リッチェル 作り置き 冷凍パック アイボリー 6カップ(5号6号用)2セット入りは、6つの区画に分けて冷凍して、必要な分だけ押し出して取り出せるタイプ。汁気のある煮物を1食分ずつ凍らせるのに便利です。難点は、区画のサイズが固定なので大きめのおかずが入らないこと。から揚げのような塊はこれに入らないので、別の容器に移しています。あとは、うちの冷凍室の高さの都合で2枚重ねが限界でした。

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安全面で決めているルールがひとつ。冷蔵の作り置きは3日以内、それ以上残る分は作った当日のうちに冷凍する。金曜に冷蔵庫の隅に残っている水曜のきんぴらは、迷わず捨てます。ここを曖昧にすると、子どもがいる家では取り返しがつかない。粗熱を取ってから密閉して冷蔵、という手順も面倒でも守っています。

保存容器を揃えたら、作り置きが「回る」ようになった

最初の失敗は容器でした。100円ショップのプラスチック容器を10個ほど買い足して使っていたんですが、カレーを入れると匂いが落ちない。トマト系を入れると色が残る。レンジで温めると蓋が変形する。3ヶ月でほとんど捨てました。

買い直したのが耐熱ガラスです。iwaki 耐熱ガラス保存容器 パック&レンジ クールグレー システムセット(PC-PRN7GY2)。楽天だと7点セットで9,350円ほど。本体がガラスなので匂いも色も移らず、蓋を外せばそのままレンジにかけられて、食洗機にも入ります。作り置きから食卓まで容器を移し替えなくていいのが、22分の中では効きます。

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ただガラスは重い。7点まとめて冷蔵庫の棚に並べると、棚板がたわむ気配がします。それに落とせば割れる。うちは一度、洗い終わった蓋なしの本体をシンクの縁に当てて欠けさせました。子どもが動き回るようになったら、床に置く運用はできないと思っています。プラスチックと使い分けて、持ち歩く分や冷凍庫の奥に長期で置く分は樹脂製に振っています。

買い物に行けない週の保険を、常温の棚に置いておく

共働きで一番読めないのが、買い物に行けない週です。子どもが熱を出す、妻の出張が入る、私の締め切りが重なる。月に1回はそういう週が来ます。

その保険として、常温で置ける惣菜のストックを切らさないようにしました。YSフーズ レトルト惣菜 煮魚焼魚 5種10食セットのような、魚のおかずが真空パックで入っているものを箱で買って棚に積んでいます。魚を選んだのは理由があって、肉は冷凍庫に常にあるけれど、魚だけは切らしがちだから。湯煎かレンジで温めるだけで一品になります。

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正直なところ、味は「悪くない」止まりです。煮付けの甘さが少し強くて、私は毎日は食べたくない。それと1食あたりの単価は自分で焼くより高い。ただ、これは味とコスパを競わせる商品ではなくて、「今日は買い物に行けなかった」を破綻させないための在庫です。そう割り切ってからは持ち方が楽になりました。棚に10食あると、木曜の夜に冷蔵庫が空でも焦らない。

ネットスーパーや食材宅配も併用しています。ただ毎週固定では頼んでいません。届く曜日が決まっているのが、我が家の予定の揺れと合わなかったからです。詳しくは別の記事に書きました。

道具を減らしたら、台所に立つ心理的コストが下がった

仕組みを作るうえで意外に効いたのが、道具の整理でした。引き出しにキッチンツールが20本近く入っていて、菜箸を取るたびに何かが引っかかる。この小さな引っかかりが、22分のうちの何十秒かを確実に食っていました。

実際に毎日使うものだけ残したら、7本になりました。今使っているのはシリコン製のキッチンツール12点セット(木製ハンドル・スタンド付き・食洗機対応)から抜いた分と、以前から使っている菜箸です。シリコンはコーティングのフライパンを傷つけないのと、食洗機に放り込めるのが大きい。

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12点セットを買っておいて7本しか使わないのは矛盾していますが、これは仕方ないと思っています。何が要るかは使ってみないと分からない。残った5本はしまい込んで、半年使わなかったら手放す予定です。あとシリコンの短所として、コシがないので重い餅や固い肉を返すときに少したわみます。ステンレスのターナーを1本だけ残しているのはそのためです。

週2回は、作らない日として最初から決めておく

仕組みの中で一番大事なのは、作らない日をあらかじめ決めることでした。水曜の夜と土曜の昼は、外食か惣菜。ここは体調や気分に関係なく固定です。

以前は「疲れたから今日は買ってきた惣菜にしよう」という決め方をしていて、そのたびに小さな敗北感がありました。決まった曜日にすると、それが予定になる。予定に負けはありません。この心理的な差は思ったより大きくて、妻とも「水曜だから何も考えなくていい」という会話ができるようになりました。

子連れで外食できる店は限られます。うちは離乳食を持ち込める店を2軒だけ見つけて、そこを回しています。ベビーチェアの有無と、ベビーカーで入れるかどうか。この2点だけで候補はかなり絞られました。開拓を諦めて2軒に固定したのは、外食のたびに店を探す作業がそれ自体で疲れるからです。

惣菜のほうは、駅前のスーパーが19時以降に値引きを始めるので、妻が帰りに寄れる日はそこ。寄れない日は近所の弁当屋で受け取り予約。どちらも当日の昼までに決めておいて、私が子どもの離乳食を進めている間に受け取りが終わるようにしています。作らない日ほど段取りを先に決めておくというのが、やってみて分かったコツでした。何も決めずに夕方を迎えると、結局いちばん高くていちばん遅い選択肢に流れます。

1週間を数字で持つと、破綻が見える

いま我が家は、平日の夜5回のうち3回が作り置きの温め直し、1回が冷凍かレトルト、1回が外食か惣菜。昼は在宅の私が作り置きの残りを食べ、妻は出社日は外で済ませます。合計の食費は3人で月に約6万2,000円。ミールキットとレトルトの分だけ、自炊一本のときより1万円ほど高くなりました。

この1万円を高いと見るかは家庭によると思います。私は、週末の2時間と平日の22分でこの生活が回るなら払う、という判断をしました。削れないのは時間のほうだったというだけの話です。

半年やってみて分かったのは、仕組みは崩れる前提で作らないと続かないということ。作り置きが金曜に尽きる週もあるし、日曜に2時間取れない週もある。そのときにレトルトの棚と冷凍庫が空でなければ、それは破綻ではなく想定内になります。完璧に回そうとした最初の2ヶ月が、一番しんどかったんですよね。

それぞれの詳しい記事

この記事で触れたものは、それぞれ単体でも詳しく書いています。気になったものがあれば個別記事も読んでみてください。

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