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週末の作り置きは、慣れる前は3時間半かかっていました。今は2時間で5品。減った1時間半のうち、実際に手を動かす時間はほとんど変わっていません。減ったのは迷っている時間です。
生後6ヶ月の子どもがいる共働き家庭で、週末に確保できるまとまった時間は限られます。うちは土日のどちらか、子どもの昼寝に合わせた2時間だけ。この枠を超えると、その日の午後が全部つぶれて逆に消耗する。だから2時間を上限にして、その中で何ができるかを組み直しました。手順の話が中心になります。
順番を固定したら、考える時間が消えた
最初のころは冷蔵庫を開けて、何があるか見て、レシピを検索して、というところから始めていました。この立ち上がりだけで20分使っていた計算です。
今は木曜の夜に献立を決めて、金曜か土曜の朝に買い物を済ませます。台所に立つ時点で、作るものと材料が確定している。決めるのは料理ではなく枠です。主菜2品、副菜2品、汁物のベース1品。主菜は鶏むね・豚こま・ひき肉から2つ、副菜はきんぴら系・和え物系・煮浸し系から2つ。この枠に季節の野菜を当てはめるだけなので、木曜に考える時間も5分で済みます。
枠を決めたことで、もうひとつ変わったのが買う肉の単位です。以前は「今日の分」で250gパックを選んでいましたが、今は鶏むねなら2kgのまとめ買い。その場で全部下処理して、半分を作り置きに、半分を小分け冷凍に回します。同じ食材を一度に処理するほうが、まな板を洗う回数も、手を洗う回数も減る。1回の作業でどれだけ先の分まで進められるかが、2時間の中身を決めていました。
枠が決まっていると、買い物のときに迷わないのも大きい。スーパーで安かった野菜を見て「これで何を作るか」を考える楽しさは失われますが、その楽しさを持てるのは時間がある人だけです。今は諦めています。
火口3つとレンジを同時に動かす
2時間に収めるための一番のポイントは、待ち時間を重ねることでした。煮ている間、蒸している間、レンジが回っている間に別の手を動かす。
実際の流れはこうです。まず湯を沸かし始めて、その間に野菜を全部切ってしまう。5品分の野菜を先に切り終える。次に、時間のかかる煮物を24cmの鍋に入れて弱火にかける。同時に、レンジで蒸し野菜を作る。3口目のコンロで肉を焼く。煮物が煮えるまでの20分で、副菜2品が終わる。
ここで効いたのが、洗い物を工程の隙間に挟むことです。煮ている20分のうち、5分は手が空きます。そこでまな板とボウルを洗ってしまう。最後にまとめて洗おうとすると、2時間の枠を30分オーバーします。作り置きの2時間は、調理90分・洗い物30分だと最初から見積もっておくのが正解でした。
小分けの単位は「1食分」にした
大きい容器に4食分入れておくのは、一見効率的です。うちは半年やってみて、1食分ずつに小分けするほうが結果的に速いという結論になりました。
理由は平日の夜にあります。大きい容器から取り分けると、取り分ける器と、洗う容器が増える。しかも残った分が空気に触れる回数が増えて、傷みが早い。1食分ずつなら、開けて温めて終わりです。
冷凍する分にはリッチェル 作り置き 冷凍パック アイボリー 6カップ(5号6号用)2セット入りを使っています。6つの区画に分かれたトレーで、汁気のあるものを1食分ずつ凍らせて、固まったら押し出して取り出せる。取り出したブロックは保存袋にまとめて放り込んでいます。
短所ははっきりしていて、区画のサイズが固定なので入るものが限られます。から揚げや厚みのある肉は入らない。それとトレー自体が場所を取るので、凍らせている間は冷凍庫の平らな面を1枚占領します。うちの冷凍室では2枚重ねが限界で、3枚目を入れると引き出しが閉まりませんでした。汁物や刻んだ野菜のように、形が自由なものに向いている道具だと思います。
冷蔵は3日、冷凍は3週間で線を引く
ここは曖昧にしていません。冷蔵で保存する作り置きは、作った日を含めて3日以内に食べ切る。それ以上残る分は、作った当日のうちに冷凍します。冷凍したものは3週間を目安に使い切る。
一般的に、家庭の冷蔵庫で作り置きを保存する場合は2〜3日以内が目安とされることが多く、水分の多い和え物やいも類はもっと短いとされています。冷凍も、家庭用冷凍庫は業務用ほど低温が安定しないので、長期保存には向かないという理解でいます。
運用としては、容器に貼るマスキングテープに日付を書くだけ。これをやめた週が一度あって、金曜に冷蔵庫の奥から出てきた煮物がいつのものか分からず、結局捨てました。捨てる判断に迷った時点で、その仕組みは失敗している。日付を書く10秒は、迷う3分より安いです。
飽きるのは味ではなく、見た目だった
作り置きを始めて2ヶ月目、妻に「また同じの?」と言われました。実際には毎週メニューを変えていたので、これは意外でした。
よく観察すると、問題は皿の上の色でした。作り置きは煮物と炒め物に寄るので、茶色っぽいものが並ぶ。味が違っても、見た目が同じなら同じに感じる。それに気づいてから、副菜の1品は必ず緑か赤の野菜を使うようにしました。ブロッコリー、ほうれん草、パプリカ、ミニトマト。これだけで印象が変わります。
もうひとつ効いたのが、仕上げの薬味を作り置きしないことです。ねぎ、白ごま、七味、刻みのり。これらは食べる直前にかける。同じ煮物でも、七味をかけた日とかけない日では別の料理に感じます。作り置きするのはベースまでで、最後のひと手間は当日に残すという配分に落ち着きました。
うまくいかなかった週のほうが多い
ここまで整った書き方をしましたが、実際には計画通りにいかない週のほうが多いです。子どもが熱を出す、妻の仕事が入る、私が二日酔いになる。
そういう週は、作り置きをせずにレトルトと冷凍食品で乗り切ります。無理に2時間を確保しようとすると、翌週の疲れが増えるだけでした。作り置きは仕組みであって義務ではない、というのを何度か失敗して学んでいます。
逆に、時間が取れない週のために「30分バージョン」も用意しました。ゆで野菜と鶏むねのゆで置き、この2つだけ。これがあれば、平日にサラダにも和え物にもできる。フルの2時間か何もしないかの二択にすると、続かないんですよね。
2時間を守るために、諦めたこと
枠を守るために切ったものがいくつかあります。まず揚げ物。油の準備と後始末で30分持っていかれるので、作り置きではやりません。食べたい日は買います。
次に、下味冷凍。肉に下味をつけて生のまま冷凍する方法は効率的だと聞きますが、うちでは定着しませんでした。解凍の時間が読めないのと、平日の夜に「生の肉を焼く」という工程が入るのが重い。加熱済みのものを温めるだけ、というところまで作り置きで済ませたほうが、22分の夜には合っていました。
最後に、凝ったレシピ。新しいメニューを試すのは平日の夜か、時間のある祝日に回します。作り置きの2時間は、慣れた手の動きだけで埋めるのが速い。作り置きは料理ではなく作業だと割り切ったときに、ようやく2時間に収まるようになりました。
この記事は食まわりの個別レビューです。食事をどう回すかの全体像は共働きの食事をどう回すか|1週間の仕組みにまとめています。

