※ この記事にはプロモーションが含まれています。
在宅勤務で一番先に冷えるのは、手でも背中でもなく足の先です。上半身はパーカー1枚で普通に平気なのに、足の指だけが妙に冷たい。デスクに座って8時間、ほとんど動かないからだと分かってはいるんですが、分かったところで足は温まりません。
去年の冬、この状態をどうにかしようとして厚手の靴下を買い足し、結果として余計に冷えました。そこからルームシューズに切り替えて、春先まで履いて、今年もまた引っ張り出すところです。1年使ってみて、選ぶときに見るべき点が自分の中で3つに絞れたので、その話を書きます。1,485円のスリッパ1足の話ですが、失敗すると毎日8時間ずっと気になるアイテムでもあります。
厚手の靴下を2枚重ねたら、逆に冷えた
最初にやったのが、靴下の重ね履きです。普通の靴下の上に、厚手のウール混を1枚。これで暖かくなるだろうと思っていました。
結果は逆でした。履いて30分もすると、足の甲のあたりが締めつけられている感じがあって、指先はむしろ冷たい。足のサイズは26.5cmで、2枚重ねると実質27cm以上の足を26.5cmの靴下に押し込んでいる状態になります。血が巡らなければ暖まりようがないわけで、原理としては当たり前でした。
もうひとつ気づいたのが、フローリングとの接触面の問題です。靴下は薄いので、床の冷たさがほぼそのまま伝わってくる。うちは2LDKの賃貸で、リビングは無垢材ではない普通の複合フローリングなんですが、冬の朝はここが本当に冷たい。空気が寒いというより、床に熱を吸われている感覚に近いです。だから必要なのは「足を包む厚み」ではなく「床との間に挟む厚み」でした。
ちなみに靴下2枚重ね自体は完全に無駄だったわけでもなくて、寝るときには今も薄手を1枚だけ履いています。重ねるのをやめただけです。
滑らないこと。これが我が家の最優先
ルームシューズを選ぶとき、私が一番に見るのは保温性ではなく滑るかどうかです。理由は単純で、子どもを抱いたままフローリングを歩くから。
生後6ヶ月の子を縦抱きで抱えて、キッチンからリビングへ、リビングから寝室へ。両手がふさがった状態で、視界の下半分は子どもの頭で隠れています。この状態で足が滑ったらどうなるか、想像するだけで背筋が寒くなります。
チェックするのは2点です。ひとつはソールに滑り止めの加工があるか。点状のゴムが打ってあるタイプが多いですが、面積が少なすぎるものは効きが弱い。もうひとつは底が硬すぎないかで、これは見落としやすいところです。底面に厚いEVAの板が入っているタイプは、たしかに冷たさは伝わってこないんですが、足の裏の感覚が消えます。床の状態が分からないまま歩くことになるので、私はやめました。ほどよく曲がって、床の凹凸が少し感じられるくらいがいい。
実際、最初に買った1足がこの硬い底のタイプで、キッチンの水滴を踏んだときに一瞬つるっといきました。子どもは抱いていなかったので何もありませんでしたが、その日のうちに履くのをやめています。
脱ぎ履きの回数を、1日分数えてみた
2つめの基準が、脱ぎ履きのしやすさです。これも在宅ならではで、ある日どれくらい脱いでいるか数えてみました。宅配が2回、ベランダに出るのが1回、玄関先のゴミ出しが1回、子どもがぐずってバタバタしたときに1回。合計で5回。多い日は8回くらいいきます。
かかとが完全に覆われたブーツ型は、これに耐えられません。1回脱ぐのに手を使う必要があって、子どもを抱いていたら実質不可能です。私が選んだのはかかとを踏んで履けるタイプ。普段はかかとを立てて足全体を包み、急ぐときは踏みつけてサンダルのように脱げる。この二段構えが、想像していたより効きました。
3つめが洗えるかどうか。うちは子どものミルクの吐き戻しが足元に落ちることがあるし、離乳食が始まってからは床に飛んだものを踏むこともあります。月1回は洗いたい。だから購入前に確認したのは、洗濯ネットに入れて洗えるかと、乾くのに何日かかるかの2点でした。厚手のボア素材は、部屋干しだと中まで乾くのに丸2日かかります。2日間履くものがなくなるので、洗うなら替えがもう1足あったほうがいいというのは、実際に洗ってから気づいたことです。
足音が響かない、という4つめの条件
これは後から追加した条件です。マンションなので下の階への配慮は当然あるんですが、それ以上に切実だったのが、寝ている子どもを起こさないこと。
寝室で寝かしつけたあと、リビングに戻って仕事に戻る。その往復で床がパタパタ鳴ると、運が悪いと起きます。一度起きると寝かしつけに20分。硬いソールのスリッパは、この点でもうちには合いませんでした。ボア素材で底が柔らかいものは、歩いてもほとんど音がしません。静音をうたっている商品も多いですが、要は底が柔らかければだいたい静かです。
1,485円のボアスリッパを1年履いた結果
いま履いているのは、楽天で1,485円だったボアタイプのルームシューズです。裏起毛で、ソールに滑り止め加工があって、静音仕様。男女兼用で22〜27cmまでサイズ展開があるので、妻の分と同じページから買えました。洗濯機で洗えると明記されているのも条件どおりでした。
ただ、良かった点だけ書くと嘘になるので不満も並べます。まず洗うと毛が寝てぺたんこになる。1回目の洗濯でふわふわ感はほぼ消えました。暖かさ自体は極端には落ちませんが、見た目は完全に別物です。ブラシで起こせば多少戻りますが、新品には戻りません。
次に、2〜3ヶ月で底がへたります。私は在宅で1日8時間以上履いているので消耗が早いほうだと思いますが、それでも冬のシーズンを1足で通すのは厳しい。1シーズンで買い替える消耗品として見たほうがいいです。1,485円ならそこは許容範囲でした。
それから当然ですが、夏場は蒸れて使えません。うちは4月の終わりに片付けました。あとは静電気。ボア素材なので、乾燥した日にドアノブを触ると高確率でパチッときます。これは素材の性質なので回避しづらいところです。
サイズは0.5〜1cm大きめ、ただし大きすぎると脱げる
サイズ選びで迷ったので、ここも書いておきます。私は普段26.5cmですが、ルームシューズは27cmを選びました。厚手の靴下を1枚履いた上から入れることを想定すると、普段のサイズより0.5〜1cm大きめがちょうどよかった。
ただし大きくしすぎると、今度は歩くときに脱げます。ここが怖いところで、抱っこ中に足からスリッパが半分脱げた状態になると、滑るより危ない。妻は普段23.5cmで、24cmを選んで正解でした。1cm上げた25cmだと歩き方が変わってしまうと言っています。サイズ展開が0.5cm刻みでない商品の場合は、大きいほうではなく小さいほうに寄せるのが安全だと思います。
足元をどうにかする方法は他にもあって、デスク下に置くヒーターやパネルヒーターも当然選択肢に入ります。ただ、電気を使わずに済むならそのほうが手軽なので、私はまずルームシューズで足りるかを試しました。結果として、朝の一番冷える時間帯以外はこれで十分足ります。
最後に、いま買うなら何を見るかをもう一度。滑らないこと、片手で脱げること、洗えること、音がしないこと。この4つを満たしていれば、あとは値段と好みの問題です。暖かさは正直どれもそこまで変わりませんでした。1シーズンで履きつぶす前提なら、高いものを1足買うより、安いものを2足買って交互に洗うほうが快適だったというのが、1年やってみた実感です。
この記事は冬支度の個別記事です。何から揃えるかの優先順位は秋冬に買い足したもの|寒くなる前に揃えるで整理しています。

