※ この記事にはプロモーションが含まれています。
リビングの床を、テープで区切ろうかと本気で考えた時期がありました。生後6ヶ月、おもちゃの総量が増える速度に対して、片付ける速度が追いつかない。うちは11畳のLDKで、そのうちリビング部分は実質7畳ほどです。ここが子どものスペースと大人のスペースの両方を兼ねている。問題は散らかることではなくて、境界がないことでした。どこまでがおもちゃの領域なのかを誰も決めていないから、際限なく広がる。この記事は、リビングをどう区画に分けたかの話です。片付けの習慣とか、子どもが自分で戻すようになる話ではありません。まだ半年なので、そこは大人の設計の問題として考えました。
散らかるのではなく、じわじわ侵食される
おもちゃが増える経路は、自分で買ったものだけではありません。うちの場合、実家から届いたもの、児童館でもらった布絵本、出産祝いの残り、月齢に合わせて買い足したラトルやオーボール。数えたら生後6ヶ月の時点で大小合わせて34個ありました。ひとつひとつは小さいのに、床に広げると1畳分くらいを占めます。
やっかいなのは広がり方です。朝、プレイマットの上に5個置く。子どもが手で払うので、半径50cmくらいに散る。私が拾って戻す。妻が別のを出す。夕方にはソファの下とテレビ台の脇にも転がっている。誰が悪いという話ではなく、戻す先が「だいたいこのへん」としか決まっていないから、必ず広がるんですよね。
最初にやったのは、大きい布製のボックスを1つ買って全部放り込む方式でした。これは3週間で失敗しています。放り込むのは楽なんですが、下のほうのおもちゃが完全に死にました。子どもがよく反応していた布絵本が2週間ほど行方不明になって、掘り返したら一番底から出てきた。中身が見えない収納は、量が多いと機能しません。
区画は3つに分けた
次に考えたのは、面積で分けることでした。リビングを大きく3つに区切ります。壁際のおもちゃ区画、中央の遊ぶ区画、ソファ側の大人の区画。仕切りを立てるわけではなく、家具の配置と床材で境界を作るという方針です。
中央の遊ぶ区画はラグの範囲がそのまま境界になりました。ラグの上は何を置いてもいい場所。ここは夕方に一度リセットする。ソファ側は大人のもので、子どものものは原則置かない。そして壁際に、おもちゃの帰る場所として棚を1台入れました。
買ったのは、アイリスオーヤマのおもちゃ収納ラックです。6,980円。絵本を表紙が見える向きに立てられる段があって、下段にはかごを差し込んでおもちゃを放り込む構成のもの。中身が見える段と、かごで隠れる段を混ぜられるのが選んだ理由です。うちが空けられた壁は幅1m弱だったので、そこに収まる幅であることが条件でした。
いいところは、絵本の段が表紙見せになっていることです。背表紙が並んでいる棚だと、6ヶ月の子には何が何だか分かりません。表紙が見えると、こちらが持ち上げて「どれにする」と聞ける。逆に不満もはっきりしていて、まず棚板がそれほど厚くない。絵本を詰めすぎるとわずかにたわみます。うちは1段に7冊までと決めました。それとキャスターが付いていないので、掃除のときに動かすには中身を出す必要がある。組み立ては説明書どおりで1時間ほどかかりました。ネジの本数が多く、電動ドライバーがないと手首がつらいです。
「壁際1面まで」という上限を決めた
区画を切って分かったのは、境界より上限のほうが大事だということでした。棚に入らなくなった時点で、それは増えすぎているというサインになる。うちはおもちゃはこの棚に入る量までという一行のルールを作りました。
実際に7月、支援センターのバザーで木製の型はめパズルを買ったとき、棚が埋まりました。そこで使わなくなったラトルを2つ、押し入れの箱に退避させています。捨てたわけではなく、下の子ができたときのために取ってある。この「棚から出す」という動作が発生するのが重要で、量に上限があると自動的に見直しが起きます。
逆に、ここで収納をもう1台足していたら、たぶん永久に見直しは起きませんでした。収納を増やすと物も増えるというのは、いま実感しているところです。
来客のとき、どこまで隠せるか
両親が月に1回くらい来ます。あとは友人が数ヶ月に1回。そのたびに大掃除をするのは無理なので、5分で見た目が整う状態を目指しました。
結論から言うと、完全には隠せません。この棚はオープンラックなので、かごに入れたものは隠れますが、絵本の段は見えたままです。ただ、私はこれで良かったと思っています。中身が全部隠れる扉付きの収納にしていたら、たぶん出すのが面倒になって使わなくなる。日常の使いやすさと来客時の見た目は両立しないので、日常を優先しました。
実際にやっているのは、ラグの上のものを棚に戻すだけです。おもちゃの帰る場所が1箇所に決まっているので、拾って運ぶだけで終わる。時間を計ったら3分40秒でした。以前は「とりあえず寝室に運ぶ」をやっていて、そのあと寝室が散らかるという二次災害が起きていたので、これは明確に改善です。
在宅勤務の日は、境界が一時的に動く
うちは私が在宅勤務中心で、平日の日中もリビングに人がいます。会議のときは仕事部屋にこもりますが、それ以外の時間はリビングのダイニングテーブルで作業していることが多い。この条件があるせいで、区画の話がもう一段複雑になりました。
平日の昼、妻が子どもをリビングで見ているとき、おもちゃはラグの上に広がります。私はテーブルで作業している。ここまでは問題ありません。困るのは、私が席を立ってキッチンにコーヒーを淹れに行くときです。ダイニングとキッチンの間の通路にラグの端がかかっていて、そこにおもちゃが1つ2つ転がっている。抱っこしていなくても、コーヒーを持って戻るときは足元が見えません。
対策として、ラグの位置を通路から40cmずらしました。ラグの上は自由にしていい場所という原則を保ったまま、その原則が効く範囲を通路の外に出した形です。おもちゃはラグの外にも転がりますが、少なくとも起点が通路から離れたぶん、頻度は下がりました。40cmという数字に根拠はなくて、何度か動かして脛をぶつけなくなった位置がそこだった、というだけです。
もうひとつ、平日昼のオンライン会議で背景に映る範囲も、実は区画の判断に入っています。私の席から見て背後の壁におもちゃラックがあると、カメラに常時映る。これは特に困らないと思っていたんですが、実際に社内の打ち合わせで「棚、いいですね」と3回くらい言われて、それ以来ラックは画角の外に置いています。仕事の話ではなく完全に個人的な好みの問題です。
やらなかったこと
ベビーサークルで物理的に囲う案は検討して、やめました。7畳のリビングに1畳半のサークルを置くと、大人の生活空間が実質的に消えるからです。うちは在宅勤務で日中もリビングを使うので、これは無理でした。もう少し広い家なら選択肢に入ると思います。
もうひとつ、キッチンとの間にゲートを付ける案も保留中です。生後6ヶ月ではまだハイハイで移動しないので、必要になった時点で考えます。先回りして買うと、たいてい寸法か時期が合いません。
半年運用しての結論
リビングが子ども中心になるのは避けられません。避けようとするとどこかに無理が出ます。やれるのは、どこまでを渡すかを先に決めることだけでした。うちは壁際1面と、ラグの上。この2つがおもちゃの領域で、ソファ側は残す。この線引きがあるだけで、夕方に片付ける気力がずいぶん違います。
あと半年でつかまり立ちが始まると、棚の上段に手が届くようになります。そのときには重いものを下段に移すか、棚ごと配置を変えることになる。今の状態が正解というより、いまの月齢に合わせた仮の答えという感覚です。
この記事は部屋づくりの個別記事です。子どもができて何を変えたかは子どもができて変えた部屋|1年でこうなったで振り返っています。

