※ この記事にはプロモーションが含まれています。
ヨーグルトメーカーを買うかどうかで3ヶ月迷いました。理由は、この手の家電が続かない典型例だと知っていたからです。ホームベーカリーを2年前に買って、半年で押し入れに入れた前科がある。それでも買ったのは、うちの牛乳とヨーグルトの消費量が明らかに増えていたからでした。結果として今も週1回のペースで回っていますが、続いている理由は味でもコストでもなく、置き場所でした。
市販ヨーグルトを1年買い続けた額を計算した
まず数字を出しました。うちは私と妻が朝に食べるのと、離乳食に混ぜるので、400gのパックを週に2個から3個消費します。1個200円として、週に500円、月に2,000円強、年間で2万5,000円くらい。
これをヨーグルトメーカーで作る場合、必要なのは牛乳1Lと種菌です。牛乳1Lが230円前後、種菌は市販ヨーグルト100gを使い回します。1Lの牛乳から約1kgのヨーグルトができるので、400gあたりに換算すると100円ちょっと。市販の半額です。
年間で見ると、1万2,000円くらいの差になります。本体が5,000円台から1万円台なので、半年から1年で元が取れる計算。数字としては悪くありません。
ただ、この計算には作る手間の時間コストが入っていません。そして手間で挫折すると、本体代がまるごと無駄になる。ホームベーカリーで経験済みだったので、そこを一番慎重に見ました。
作る手順は3分。ただし消毒がある
実際の作業を書きます。牛乳のパックを開けて、100mLくらい別の容器に出して減らす。そこに種菌になるヨーグルト100gを入れて、専用のスプーンでかき混ぜる。パックごと本体にセットして、温度と時間を設定してスタート。ここまで3分もかかりません。
あとは9時間ほど放置すれば完成します。夜にセットして、朝には固まっている。この手軽さは想像以上でした。
問題は消毒です。使うスプーンと、牛乳を移す容器は、雑菌が入らないように熱湯消毒するのが基本とされています。うちは煮沸ではなく、耐熱容器に入れて電子レンジで加熱する方法でやっています。1分半。
この1分半が意外と重い。眠くて早く寝たい夜に、レンジの終了を待つのが面倒になります。実際、消毒を省いて作った回が3回ほどあって、そのうち1回は固まりが緩く、酸味が強く出ました。食べられないほどではなかったんですが、それ以来は面倒でもやるようにしています。発酵食品は失敗すると味で分かるというのが、この経験で得た教訓です。
続くかどうかは、カウンターに出しておけるかで決まる
ここが本題です。半年続いている最大の理由は、キッチンカウンターに出しっぱなしにできたからだと思っています。
買ったのはアイリスオーヤマのIYM-016-Wというモデルです。幅と奥行きが15cm弱、高さが27cmくらい。牛乳パックがそのまま入る縦長の形で、設置面積がA5用紙より少し小さいくらいしかありません。
この大きさなら、電子レンジの横に置いたままにできます。使うたびに出す必要がない。手を伸ばせば届く場所にあるから、夜に牛乳を混ぜてセットするのが習慣になりました。
ホームベーカリーが続かなかったのは、逆の理由です。幅35cm、奥行き25cm、高さ30cmくらいあって、カウンターに置くと調理スペースがなくなる。だからシンク下にしまって、使うたびに出していました。出す作業が入った時点で、週1回が2週に1回になり、月1回になり、消えました。
だから、この手の家電を検討している人が最初に見るべきなのは性能ではなく寸法だと思います。キッチンの空いているスペースを実測して、そこに収まる機種だけを候補にする。うちのカウンターの空きは幅20cmだったので、それが条件でした。
甘酒と塩麹に手を出したら、使用頻度が上がった
買ってから知ったんですが、この機種は温度と時間を細かく設定できるので、ヨーグルト以外も作れます。
最初に試したのは甘酒です。米麹200gと水300mLを混ぜて、60℃で6時間。想像していたより甘くて驚きました。砂糖を入れていないのに、はっきり甘い。妻が母乳育児で甘いものを控えていた時期に、これが結構役に立ちました。
塩麹も作りました。米麹200g、塩60g、水250mL。60℃で6時間。これは鶏むね肉を漬けるのに使っています。パサつきやすい部位が柔らかくなるので、作り置きの鶏料理と相性がいい。
結果として、週1回のヨーグルトに加えて、月に1〜2回は甘酒か塩麹を作るようになりました。ヨーグルト専用機だったら、ここまで頻度は上がっていなかったと思います。温度設定の幅は、買うときに見ておく価値がある項目でした。
不満点と、飽きる可能性について
いいことばかり書いたので、不満も書きます。
ひとつめは、容器の問題です。牛乳パックをそのまま使えるのが売りなんですが、パックの口を開けたまま9時間温めるので、上部が完全な密閉にはなりません。付属のフタをかぶせる形です。冷蔵庫のにおいが移ることはありませんでしたが、気になる人はガラス容器のタイプを選んだほうがいいと思います。
ふたつめは、種継ぎの限界。市販ヨーグルトを種菌にして、できたヨーグルトをまた種菌にする、というのを繰り返すと、だんだん菌のバランスが崩れて固まりにくくなります。うちは3回に1回、市販品を買って種を入れ替えています。つまり完全に買わなくなるわけではない。年間コストの計算は、ここを考慮すると少し悪くなります。
みっつめは、率直に言って飽きる可能性です。今は半年続いていますが、これがずっと続くとは思っていません。プレーンヨーグルトは味が変わらないので、毎朝食べていると単調になる。うちも一度、2週間まったく作らなかった時期があります。再開したのは、離乳食にヨーグルトを使い始めたからで、外的な理由でした。
買う前に確認しておくといいこと
これから検討する人向けに、うちが実際に見た項目を書いておきます。
設置場所の実測寸法。牛乳パックのまま使えるか、専用容器か。温度設定の下限と上限。タイマーの最長時間。付属のスプーンや容器が食洗機に対応しているか。この5つです。
特に最後のひとつは、続くかどうかに直結します。うちの付属スプーンは食洗機に入れられるので、消毒はレンジでやって、洗うのは食洗機に投げる運用になりました。手洗いが必要な機種だったら、たぶん頻度は落ちていたと思います。
あと、置き場所を決めるときにコンセントの位置も見ておいたほうがいいです。うちはカウンター上に空きコンセントが1口しかなくて、電気ケトルと取り合いになりました。結局、延長タップを1つ増やしています。9時間つなぎっぱなしになる機械なので、その間ずっと1口を占有することになる。地味な話ですが、キッチンのコンセント事情は家によってかなり違うと思います。
年間1万円強の節約になるのは事実ですが、それだけを理由に買うと続きません。うちの場合は、置き場所が確保できたことと、甘酒と塩麹という別の用途が見つかったことで、なんとか半年もっています。1年後にまだ回っているかは、正直まだ分かりません。
この記事は家電の個別レビューです。買い替えの優先順位は家族が増えて買い替えた家電|一人暮らし仕様からの卒業にまとめています。

