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つかまり立ちが始まった日から、目を離せる時間がゼロになりました。それまでは、私が在宅で仕事をしていても、視界の端に子どもが入っていれば大丈夫だったんです。それが、立ち上がってテレビ台の角に頭をぶつけそうになった瞬間に、いまの部屋の状態では無理だと分かりました。
選択肢は2つありました。ベビーサークルで囲うか、部屋そのものを安全にするか。うちは両方やって、最終的にサークルの使い方が想定と違う形に落ち着いています。その経緯を書きます。
まず部屋を安全にする方向を試した
最初に手を付けたのは環境のほうでした。サークルを買う前に、コーナーガードを家具の角に貼って、コンセントにカバーを付けて、床に置いてあったものを全部どかす。ここまでで3,000円ほど、作業時間は2時間ぐらいです。
効果はありました。危ないものが減れば、こちらの緊張も減ります。ただ、限界も見えました。テレビ台の扉は開けられるし、キッチンに入っていくのは止められない。冷蔵庫の下に手を突っ込むのも防げない。移動を止めないかぎり、防ぎきれない場所が残るんですよね。
特にキッチンは危険が集中しています。うちの間取りはリビングとキッチンが続いているので、物理的に仕切るものがないと入り放題でした。ここだけはゲートを検討したほうが早いと判断しました。
それと、部屋を安全にする方向は「大人が何も置けない部屋」に近づいていきます。テーブルの上にコップを置けない、床に充電ケーブルを出せない。これはこれで生活のコストです。
サークルに入れたら泣いた
そこで買ったのが、折りたたみ式のメッシュのベビーサークルです。長方形で、扉付き、収納袋が付いて9,780円。組み立てというより広げるだけで、10分もかからず設置できました。
初日、中におもちゃを入れて子どもを置きました。20秒で泣きました。柵につかまって立ち上がって、こちらを見て泣く。抱き上げると泣き止んで、また入れると泣く。この繰り返しで、初日は5分も使えていません。
2日目以降、やり方を変えました。私も一緒に中に入って、そこで遊ぶ。5分遊んで、私が出る。最初は出た瞬間に泣きましたが、1週間ぐらいで、中で1人で遊ぶ時間が10分ほど作れるようになりました。最初から閉じ込める道具として使うと失敗するというのが、うちで得た教訓です。
それでも、長時間は無理です。うちの子が機嫌よく中にいられるのは、いいときで15分。会議1本ぶんには足りません。過度な期待をしなければ使える、というのが正直な評価です。
サークルの中身と外側、どちらを囲うか
使っているうちに、発想を逆にしたほうが合う場面があると気づきました。子どもを囲うのではなく、入ってほしくない場所を囲う使い方です。
うちは、リビングの一角にある私の作業スペースをサークルで区切りました。ケーブルとノートPCと外付けSSDが並んでいる場所で、子どもにとってはいちばん面白いエリアです。ここを囲ってしまえば、残りのリビングは自由に動けます。
この使い方に変えてから、泣かれる回数が明らかに減りました。子どもは自由に動けているので、そもそも不満がない。囲われているのは私のほうです。仕事中に子どもが柵の外から手を伸ばしてくるのは、まあ、かわいいものです。
ただし、この使い方だと部屋の中央に柵が立つことになるので、大人の動線は悪くなります。うちは掃除のたびに移動させていて、これは折りたたみ式でなければやっていられなかったと思います。
広さと高さの決め方
サイズ選びで迷いました。カタログには120cm四方から200cm近いものまであって、広いほど良さそうに見えます。ただ、リビングは12畳ほどで、そこにソファとテレビ台と食卓が入っている。空いている床は実測で約2.4m×1.6mでした。
結局、長方形で150cm×120cm前後のものにしました。この広さだと、子どもが数歩ハイハイして移動できて、おもちゃを3個ぐらい置ける。狭すぎると滞在時間がさらに短くなるので、削りすぎないほうがいいと思います。
高さは70cm前後を選びました。低いと乗り越えられるし、高いと大人が子どもを出し入れするときに腰にきます。実際、抱えて柵の上を越えさせる動作は毎回それなりの負担で、扉付きを選んだのはこの点で正解でした。扉は大人が指2本で開けるロックが付いていて、いまのところ子どもには開けられていません。
形については、四角より六角形のほうが同じ面積で圧迫感が少ない、という意見も見かけました。うちは壁に沿わせたかったので直線が使える長方形にしましたが、部屋の中央に置くなら六角形も合理的だと思います。
在宅勤務で実際どう使えたか
ここが、うちがサークルを買った最大の理由でした。私は在宅勤務が中心で、日中に子どもと同じ空間にいる時間が長い。会議中に床を這う子どもを目で追いながら話すのは、正直かなり消耗します。
期待していたのは「会議中に安全に置いておける場所」でした。結論として、それは達成できていません。15分で飽きるので、30分の会議が持たない。
実際に効いたのは、もっと短い場面です。宅配便を受け取る2分、トイレに行く3分、コーヒーを淹れる4分。この短時間に、安全な場所に置けるのは大きい。以前は抱いたまま玄関に出ていました。
会議のほうは、結局カメラをオフにできる場面を増やす、抱っこ紐で参加する、妻と時間を交代する、といった運用側の工夫で対応しています。道具で解決できる部分と、段取りで解決するしかない部分がある。サークルは前者の範囲がかなり狭い道具でした。
もうひとつは、床掃除のときです。ロボット掃除機を動かす間、子どもを入れておける。追いかけて手を出そうとするので、これは助かっています。
それと、来客時に一時的に囲うのも便利でした。義父母が来たときに、荷物を床に置くじゃないですか。あれを触られないようにする用途です。想定していた「長時間の見守り代わり」ではなく、細切れの数分をつなぐ道具として定着しました。
使う期間が短いので、レンタルも選択肢
使える期間を考えると、たぶん1年前後です。歩き回るようになって、柵をよじ登ろうとし始めたら終わり。実際、1歳を過ぎたころから柵に足をかける動きが出てきて、これは近いうちに卒業かなと思っています。
9,780円を1年で割ると、月800円ほど。レンタルの相場は月2,000円台のものを見かけたので、6ヶ月以上使うなら買ったほうが安い計算でした。うちは折りたたんで収納できることを条件にして買いましたが、収納袋に入れても幅80cm近いので、決して小さくはありません。
製品の不満も書いておくと、メッシュの生地はよだれと手垢がすぐ付きます。拭けば落ちますが、白系を選んだので汚れが目立つ。それと、床に固定されていないので、子どもが全体重をかけて押すと数cm動きます。壁際に置いて、片側だけでも動かないようにするほうが安心です。
買うか部屋を仕切るか、という問いに戻ると、うちは「両方やって、比重が変わっていった」という答えになりました。安全対策は環境側で、サークルは短時間の避難場所。この役割分担が、いまのところ一番うまく回っています。
この記事は個別のレビューです。生後7ヶ月から1歳までに買ったもの全体は生後7ヶ月から1歳まで|買い足したものと手放したもので振り返っています。

