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ドライブレコーダーを前後2カメラに買い替えたのは、スーパーの駐車場で当て逃げされたからです。それまで使っていたのは5,000円台の前方1カメラ。事故の瞬間は当然映っておらず、相手も時刻も分からないまま、4万円ちょっとの修理見積もりだけが残りました。子どもを後ろに乗せて走るようになってから、この「記録がない」という状態がずっと引っかかっていて、結局3万円台の機種を買っています。高い買い物でしたが、後悔はしていません。理由と、選ぶときに見た点を書きます。
前だけ映っていても、被害はたいてい後ろで起きる
当て逃げされたのは平日の夕方、買い物に出た30分ほどの間です。戻ったら左後ろのドアに、白い塗料が乗った擦り傷が横向きに入っていた。深さは爪が引っかかる程度。ドラレコの映像を確認しましたが、前方しか映っていないので何も分かりません。警察に届けて、当て逃げの事案として受理はされましたが、映像も目撃者もない状態では現実的に難しいと言われました。
あとから冷静に考えると、車がぶつけられる場所は前より圧倒的に後ろと横です。追突、駐車場での接触、幅寄せ。前方カメラが役に立つのは、こちらが前の車に突っ込んだときか、飛び出しがあったときくらい。守りたいのが「こちらに非がないことの証明」なら、後ろを撮らないと意味がない。ここに気づくのに1年かかりました。
あおり運転についても同じです。あおられている最中に危ないのは後方からの接近で、その距離感やパッシングが映っているかどうかで話が変わる。前方カメラは、相手が抜いて前に出て急ブレーキを踏んだ瞬間しか捉えられません。
買ったのはコムテックのZDR065
選んだのはコムテックのZDR065です。前後2カメラで、フロントがWQHD、前後ともSTARVIS 2という夜間に強いセンサーを積んでいます。GPS内蔵で位置と時刻が記録され、後続車両の接近を知らせる機能もある。日本製で3年保証、駐車監視にも対応しています。
私が優先したのは、リアカメラの画質でした。前後2カメラをうたっていても、リア側が前より一段落ちる機種は珍しくありません。ナンバープレートは、夜間と逆光でいちばん読めなくなる。街灯だけの駐車場でナンバーが潰れていたら、結局は前と同じことになります。だから前後ともに夜間性能の高いセンサーが入っているかどうかを見ました。
もう少し予算を抑えるなら、楽天で買えるユピテルのY-114cのようなシガープラグ接続の前後2カメラが16,500円前後であります。GPS搭載で、取り付けもシガーソケットに挿すだけ。駐車監視まで求めないなら、この価格帯で足りる場面は多いはずです。
不満も書いておきます。まず本体が高い。3万円台後半は、車内に足したどのアクセサリより高額でした。それとフロントカメラの本体が思ったより大きく、ルームミラーの右横に付けると、信号を見上げる角度に少しかかります。取り付け位置は購入前にサイズを測っておくべきでした。
駐車監視は、電源の取り方で全部決まる
駐車監視というのは、エンジンを切ったあとも録画を続ける機能です。ここで最初につまずくのが電源で、シガーソケットから電源を取っている場合、多くの車はエンジンを切ると通電が止まります。つまりシガープラグのまま「駐車監視対応」の機種を買っても、駐車中は動きません。
動かすにはヒューズボックスから常時電源を取る専用ケーブルが要ります。メーカー純正の駐車監視ケーブルが5,000円前後。これを取り付けて初めて、停めている間も録画が回ります。
ただ、ここにはバッテリー上がりのリスクが付いてきます。エンジンが止まっている間、電気はバッテリーから出ていくだけなので、長時間の駐車監視は確実にバッテリーを削ります。専用ケーブルには電圧のカットオフ設定があって、一定の電圧を下回ったら録画を止めてくれる。私は12.0Vで切れる設定にして、録画時間の上限も12時間にしました。
うちは平日ほとんど乗らず、週末だけ動かす使い方です。この条件だと駐車監視は特にバッテリーに厳しい。実際、設定を絞る前は月曜の朝にエンジンのかかりが重く感じることがありました。乗る頻度が低い車ほど、ここは慎重に設定したほうがいいと思っています。
microSDカードは消耗品として扱う
見落とされがちなのがカードです。ドライブレコーダーは、上書きを繰り返しながら常時録画を続けます。書き換え回数には限りがあるので、カードは必ず劣化する。いざというときに「録画できていませんでした」となるのが、この機械のいちばん怖い壊れ方です。
私がやっているのは3つ。付属品ではなく高耐久タイプ(ドライブレコーダー用と明記されたもの)を使うこと。3ヶ月に1回、本体のメニューからフォーマットすること。それと、1年経ったら中身が正常でも交換すること。32GBの高耐久カードは2,000円前後なので、保険料としては安い部類です。
あわせて、月に1回は実際に録画を再生して確認しています。エンジンをかけたときに起動音が鳴っていても、それはカードが書けている保証にはならない。私は一度、フォーマットのタイミングを逃してエラー表示が出たまま2週間走っていたことがあります。表示は小さくて、走行中はまず気づきません。
取り付けを自分でやるか、頼むか
フロントカメラだけなら、シガーソケットに挿してガラスに貼るだけで終わります。問題はリアカメラです。ケーブルを天井の内張りの縁に押し込みながら後ろまで通し、バックドアの蛇腹を抜けさせる必要がある。
私は自分でやって、日曜の午後を2時間半使いました。内張り剥がしのプラスチック工具が1,000円ほど。蛇腹にケーブルを通す作業だけで40分かかっています。細い針金を先に通してケーブルを引っ張る方法でようやく抜けました。仕上がりには満足していますが、次にやるかと聞かれたら、たぶん頼みます。カー用品店やディーラーの取り付け工賃は、前後2カメラで1万円台が目安です。駐車監視の常時電源まで頼むと、そこからもう少し上乗せされます。
作業前にひとつ確認しておくべきなのが、車両側の安全装備との関係です。フロントガラスの上部にはカメラやセンサーが付いていることがあり、その周辺には貼ってはいけない範囲があります。取扱説明書と、ドラレコ側の取り付け説明書の両方を読んでから位置を決めてください。
付けてから変わったこと
いちばん変わったのは、自分の運転です。記録が残ると分かっていると、黄信号で無理に進まなくなる。急ブレーキで衝撃検知が働いてイベント記録が残るのも、地味に効いています。子どもを後ろに乗せるようになって車間距離を広く取るようになりましたが、ドラレコはその意識を裏から支えている感じがあります。
もちろん、付ければ事故を防げるわけではありません。当て逃げも、映っていたからといって必ず相手が特定できるとは限らない。それでも、何も残らないまま4万円を払った日の後味の悪さと比べれば、3万円台は納得できる金額でした。
この記事は車まわりの個別レビューです。子どもが生まれて足したもの全体は子どもが生まれて車に足したもの|1年で変わった車内にまとめています。

