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トイレブラシを捨てました。正確には、ブラシを保管するのをやめて、使い捨てタイプに切り替えたという話です。決め手は掃除の手間ではなく、ブラシ自体が不衛生になっていることに気づいたからでした。
在宅勤務なので、うちのトイレは平日でも家族3人ぶんフル稼働しています。1日あたりの使用回数は、私と妻と、おむつ替えのついでに手を洗いに入る回数を足すと20回を超える。汚れるスピードが以前とは違います。
ブラシの保管が、いつの間にか問題になっていた
きっかけは、ブラシケースの底に溜まった水を見たことでした。掃除に使ったブラシを立てて戻す、あのケースです。
使ったあとのブラシは当然濡れています。ケースに戻すと水が落ちて底に溜まる。それが乾かないまま次の使用まで数日置かれる。夏場に開けたとき、独特の臭いがしました。掃除道具のほうが便器より汚いという状態が普通に発生しうる。
対策として一度は、使用後にブラシを便器のフチに挟んで乾かしてから戻す運用にしました。理屈としては正しいのですが、乾くまで20分ほどトイレの見た目が悲惨なことになる。来客のある日はできません。
あと、うちのトイレは1.2畳ほどの狭い空間で、ブラシケースが床にあると足に当たります。掃除機やワイパーをかけるときにも一度どかす必要があって、地味に邪魔でした。
使い捨てに切り替えて変わったこと
今使っているのはスクラビングバブルの流せるトイレブラシです。柄の先に洗剤つきのブラシ部分を装着して、使ったあとはそのまま便器に落として流すタイプ。本体に付け替え用16個がついたセットを買いました。
切り替えて一番良かったのは、保管の問題が消えたことです。残るのは柄だけで、これは水に触れる部分がほぼないので汚れません。うちはタンクの上の壁にフックで吊るしています。床のスペースが空いたので、トイレの床拭きも早くなりました。
洗剤があらかじめ含まれているので、別途スプレーを使う必要もありません。作業としては、柄にブラシを装着して、便器の中を30秒ほど擦って、ボタンを押して落として流す。全部で1分かからない。
短所もあります。まずコスト。1回あたりの単価は、ブラシと洗剤を使い回す方式より確実に高い。うちは週2回使うので月に8〜9個の消費です。16個入りだと2ヶ月弱でなくなる計算になります。この差額をどう見るかは家庭次第だと思います。
それと、こびりついた汚れには弱いです。ブラシ部分がスポンジ寄りの素材で、硬い毛のブラシほどの研磨力はありません。うちは尿石ができる前提の頻度でやっているので問題になっていませんが、何ヶ月も放置した黒ずみを一発で落とす道具ではない。
あと、流せるとはいえ配管への負担を心配する声はあります。うちの築15年のマンションでは今のところ問題は起きていませんが、古い配管や浄化槽の家庭では説明書きをよく読んだほうがいいと思います。念のため、一度に2個以上は流さないようにしています。
頻度を決めたら、汚れが軽くなった
道具を変えたことより効いたのは、頻度を固定したことでした。
うちのルールは、便器の内側は週2回、火曜と金曜。便座と床とタンクまわりは、シートで週3回。この2つを分けているのが少しコツで、内側と外側では汚れの性質も必要な道具も違います。
火曜と金曜という中途半端な設定にしたのは、日曜だけにすると忘れたときのリカバリーが1週間先になるからです。週2回あれば、片方を飛ばしてもダメージが小さい。実際、うちは月に2〜3回は飛ばしています。
この頻度で回すようになってから、黒ずみが出なくなりました。以前は気づいたときにやる方式で、実質2週間に1回くらい。そうすると輪染みができて、落とすのに力が要る。週2回で1分の作業を、2週に1回にすると10分になるという、掃除全般に共通する話です。
床と壁のほうが、実は面倒くさい
男性のいる家庭だと、便器の中より周囲のほうが問題になります。これは自分の話でもあるので、素直に書きます。
座って用を足すようにしてからも、床と便器の設置面あたりには汚れが溜まります。ここは目に見えにくいのに、臭いの原因になる。トイレが臭うとき、犯人は便器の中ではなく床と壁の下部であることが多いです。
うちは流せる掃除シートを常備して、便座、フタ、便器の外側、床の順に拭いています。30秒。シートはトイレットペーパーホルダーの上に置いていて、目に入るようにしているのがポイントです。棚にしまうと存在を忘れます。
壁は月に1回。子どもがトイレに入ってくるようになったら頻度を上げる予定ですが、今はまだそこまで必要ありません。
置き型の洗浄剤は、あくまで補助
タンクに入れるタイプや、便器のフチに吊るすタイプの置き型洗浄剤も使っています。ただ、これで掃除が不要になるとは全く思っていません。
うちの実感では、置き型は汚れの進行を遅らせるものです。週2回の掃除を週1回に落としても何とかなる、くらいの効果。放置していい理由にはならない。実際、置き型だけに任せて3週間サボった時期がありますが、普通に輪染みができました。
あと、タンクに入れるタイプは機種によっては推奨されていません。うちの便器のメーカーサイトを見たら、タンク内の部品を傷める可能性があると書いてあったので、フチに吊るすタイプに変えました。賃貸だと設備を壊すと面倒なので、ここは調べたほうがいいです。
担当をどう決めたか
共働きなので家事は分担していますが、トイレ掃除だけは分け方に少し工夫が要りました。
最初は週替わりの当番制にしていました。これが機能しなかった。理由は、当番の週を忘れるからです。「今週どっちだっけ」という確認が毎回発生して、その確認自体が面倒になる。
今は完全に固定で、便器の中は私、床と便座のシート拭きは妻、という分け方にしています。役割で分けると忘れません。相手の担当が滞っていても、自分の担当は自分のペースでやれる。時間で分けるより、対象で分けるほうが揉めないというのが我が家の結論でした。
ちなみに、私が便器の中を担当することにしたのは、汚しているのが主に自分だからです。この理屈には妻も納得していました。というか、言い出したのが自分なので反論のしようがない。
掃除のハードルは、道具の保管場所にある
結局のところ、トイレ掃除で一番のハードルは作業そのものではありませんでした。道具を出す、使う、洗う、乾かす、しまう。この5工程のうち、後半3つが重い。
使い捨てにすると、この後半3つが「流す」の1つになります。工程が減ったぶん、やる気が要らなくなった。月に1,000円ちょっとのコストで、それを買っているという整理です。
ちなみに、切り替えるときに古いブラシとケースを捨てるのが少し勇気が要りました。まだ使えるものを捨てる罪悪感があった。でも、あのケースの底の水を思い出すと、判断は間違っていなかったと思っています。
この記事は家事の個別記事です。掃除と洗濯の時間を削る考え方は掃除と洗濯の時間を削る|道具より仕組みで整理しています。

