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タオルケットを掛け直した回数を、ある夜だけ数えてみたことがあります。4回でした。23時、翌1時、3時、5時。ほぼ2時間おきです。
寝かしつけたときは体にかかっているのに、30分後に見にいくと必ず足で蹴り飛ばして横に転がっている。9月に入って明け方の室温が21℃まで下がるようになってから、掛け直す→蹴る→冷える→起きるのループが毎晩になりました。私も妻も、そのたびに目が覚める。
これが冬の掛け布団で起きたらどうなるのか、と考えたのが対策を始めたきっかけです。解決策はスリーパーでした。掛けるのをやめて着せる、という発想の転換だけで、夜中の往復がほぼゼロになっています。
2時間おきの掛け直しが、何より削られた
寝冷えそのものより先に、親の睡眠が壊れました。
私は在宅勤務なので、朝の通勤がない分まだマシなはずなんですが、それでも夜中に4回起きると昼の集中力が持ちません。妻はもっとひどくて、掛け直しのたびに完全に覚醒してしまって寝つけないと言っていました。
最初にやった対策は、掛け物をもっと軽いガーゼケットに替えることでした。重いから嫌がって蹴るんじゃないか、という仮説です。結果は変わらず。むしろ軽い分よく飛ぶようになりました。次に試したのが、掛け物の裾をマットレスの下に挟み込む方法。これは30分ももたずに、寝返りで全部引き抜かれました。
そもそも寝返りとずりばいを覚えた子は、寝ている間に180度回ります。うちの子は朝になると足元側に頭がある日がありました。掛け物を体の位置に留めておくこと自体に無理があると、そこでようやく諦めがついたわけです。
着せてしまえば、蹴られても関係なくなる
スリーパーは、ざっくり言えば「着る布団」です。袖なしのベストのような形で、着せた状態で寝かせる。位置がずれないので、どれだけ寝返りを打っても体を覆っている状態が続きます。
導入した初日、朝まで一度も掛け直しに行きませんでした。正確には様子を見に行ったんですが、直す必要がなかった。ケットは相変わらず蹴り飛ばされていて、でも子どもの胴体はちゃんと包まれている。その光景を見て、なぜもっと早く買わなかったんだろうと思いました。
もう一つ良かったのが、寝床まわりの安全面です。乳幼児の睡眠環境については、掛け布団が顔にかからないようにするなど、寝床まわりに配慮するのが望ましいと一般的に言われています。スリーパーにしてから掛け物への依存が減ったので、その点でも気が楽になりました。厚みや対象月齢は製品の表示を確認するのが確実です。
素材は、冬の寝室が何度になるかで決めた
スリーパーの素材は主に4種類くらいあって、暖かさがだいぶ違います。
- 6重ガーゼ:通年で使える。夏の冷房対策にもなるが、真冬に暖房を切る家だと薄い
- フリース:冬向き。軽くて暖かく、価格も手が届きやすい
- ニューマイヤー(毛布素材):フリースより厚手でしっかり暖かい
- ダウン:一番暖かいが、暖房のある部屋だと暑すぎることがある
いま9月に使っているのは6重ガーゼです。これは正解でした。ただ、通年で使えると書いてあったので最初は1枚で冬まで回せると思っていて、そこは勘違いでした。「通年」は「真冬に単体で足りる」という意味ではない。去年の1月、うちの寝室は朝に13℃まで下がっています。暖房を切って寝る家でガーゼ1枚は無理です。
それで冬用にフリースを買い足しました。逆に、暖房を朝までつけっぱなしにする家だと、ダウンや厚手のニューマイヤーは暑すぎることがあるはずです。素材は部屋の条件とセットで決めるものだと思います。
足元が袋状のものを買って、失敗した
形の違いも、月齢によってはっきり向き不向きが出ます。
私が最初に買ったのは、足元が閉じている袋状のもの、いわゆるスリープバッグ型でした。包まれる面積が広いぶん暖かいはずで、冬向きにはこれだろうと。ダウン入りのもので、4,000円台だったと思います。
結果は2晩でお蔵入りです。理由が2つあって、1つは単純に暑すぎたこと。9月の夜に試したのが悪かったんですが、朝に背中がしっとり汗ばんでいました。もう1つが本題で、足が動かせないことに本人が怒る。うちの子は寝ながら膝を立てて足で蹴るのが癖なんですが、袋の中だとそれができない。夜中にうなって、足をバタバタさせて、起きました。
それで股下にスナップがあって足が左右に分かれる形に変えました。寝返りが激しい時期や、これからつかまり立ちを始める子には、足が分かれるほうが動きやすいと思います。丈も長すぎるともたつくので、うちはスナップを一段短いほうで留めて詰めて使っています。
袖なしのフリース1枚に落ち着いた
冬用として買ったのが、クッカヤプー(kukka ja puu)の「ママも眠れるフリーススリーパー」です。日本製で、袖なしの着る毛布タイプ。楽天で3,080円でした。
袖がないので腕は出ますが、そのぶん熱がこもりすぎない。フリースの厚みが胴体をしっかり覆うので、ガーゼで足りなくなる真冬の朝はこれで乗り切る計算です。軽いのも良くて、袋型のときのように嫌がって足をバタつかせる素振りがありません。
Amazonで探していたときは、un doudou の「ふわふわ毛布の2WAYスリーパー」も候補でした。ニューマイヤー素材で、フリースよりもう一段厚い手触り。暖房を完全に切って寝る家なら、こちらのほうが合うかもしれません。
不満も書いておきます。まずフリースは静電気が出ます。これは去年、自分が着る毛布を使っていて散々経験しました。乾燥した1月の夜、脱ぐたびにパチッとやる。子ども相手にあれをやると泣くはずなので、加湿器は冬のあいだ必須だと思っています。
それと、暖房を入れた部屋だと暑すぎることがあります。9月に一度、寝室のエアコンを26℃で回した夜に試着させたら、30分で背中が汗ばみました。冬も暖房を入れる夜は中の寝間着を薄手にして調整する予定です。あとはスナップの数。夜中にオムツを替えるとき、暗い中でスナップを3つ外して、また3つ留めるのが地味に面倒です。半分寝ながらやると、必ず1つずれます。
洗い替えは2枚必要だった
最初は1枚で足りると思っていました。寝間着の上に着せるだけだし、直接汚れることはないだろう、と。
実際は違いました。夜中にオムツから漏れた日、朝の授乳で吐き戻した日、鼻水を襟元で拭かれた日。ガーゼのほうで運用してみて、2週間に1回くらいの頻度で洗う事態が発生すると分かりました。ガーゼは乾きが早いので回りましたが、フリースは厚みがあるぶん時間がかかります。冬の部屋干しだと丸一日では乾ききらないはずです。
乾かないと、その夜は着せられない。着せられないと、また掛け物に戻って、また蹴られる。1枚しかないと洗濯した日の夜が丸ごと元通りになるので、フリースも2枚目を買いました。
乾燥機についても一つ。去年、自分の着る毛布を急いでコインランドリーの乾燥機にかけたら、フリースの毛が寝てぺたっとしました。暖かさが極端に落ちたわけではないですが、見た目と手触りは戻りません。基本は洗濯表示を確認して、部屋干しにするのが無難だと思います。
最後に
スリーパーで解決したのは、正確には子どもの寝冷えというより、親が夜中に4回起きる生活のほうでした。子ども本人は、ケットを蹴った状態で機嫌よく寝ていたので。
3,080円で夜の往復がなくなるなら、もっと早く試すべきでした。袋型で一度失敗しているので、買うなら足の形と、自分の家の寝室が冬の朝に何度になるかを先に確かめることをおすすめします。うちは去年の実測で13℃でした。その数字を先に見ていれば、ガーゼ1枚で足りると思い込むこともなかったはずです。
この記事は冬支度の個別記事です。何から揃えるかの優先順位は秋冬に買い足したもの|寒くなる前に揃えるで整理しています。

