ストローマグとコップ飲み|移行の順番

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ストローマグを選ぶとき、私が最終的に見ていたのは1点だけでした。カバンの中で横倒しにして漏れないかどうか。飲みやすさでも、デザインでも、価格でもありません。これは仕事用のリュックの中でマグが倒れて、A4の書類とノートPCのスリーブがびしょ濡れになった経験から来ています。段階的な移行の話と、実際にうちで使った順番、そして選ぶときに効いた基準を書いていきます。

スパウトを買って、3日でしまい込んだ

離乳食が始まった生後6ヶ月頃、育児書に載っていた「哺乳瓶→スパウト→ストロー→コップ」という順番を素直に信じて、まずスパウトマグを買いました。900円くらいだったと思います。

結果は3日で終わりました。うちの子はスパウトの飲み口をくわえたまま、吸わずに噛んでいました。哺乳瓶のように吸えば出てくるわけでもなく、コップのように傾ければ出てくるわけでもない中間の存在が、たぶんよく分からなかったんだと思います。麦茶が口の端から流れ落ちるだけで、飲めた量はほぼゼロでした。

その後、ストローマグを渡したら、3回目の練習で吸えるようになりました。あっけないくらいでした。段階は全部踏まなくてもよかったというのが、うちで得た結論です。もちろん子どもによって合う合わないはあるので、スパウトが役に立つ家庭もあると思います。ただ、事前に一式そろえる必要はなかった。

ちなみにストローの練習で効いたのは、紙パックの麦茶でした。ストローを差して、パックの側面を軽く押すと、口の中に少しだけ液体が入る。「このストローという棒からは飲み物が出てくる」と理解したのがその瞬間だったように見えました。マグでいきなり吸わせようとしていた1週間より、パック1個のほうが早かったです。

移行の順番より、いつ始めるかのほうが影響が大きかった

順番の話をもう少し続けます。うちが実際に通ったのは、哺乳瓶からストローマグへ直行し、そこから数ヶ月遅れてコップ、という流れです。スパウトは飛ばしました。

タイミングとしては、ストローマグを本格的に使い始めたのが生後7ヶ月、コップで自分から飲めるようになったのが1歳過ぎです。コップは10ヶ月頃から練習を始めましたが、最初は両手で持ってそのまま一気に傾けるので、ほぼ全部こぼれていました。ここは焦らず、こぼれてもいい環境でやるしかないと思います。

順番より効いたのは、外出時に「ストローマグしか持っていかない」状態を作ったことでした。家では哺乳瓶が残っていたので、どうしても楽なほうに逃げます。外出のときだけマグに限定したら、そこで練習が進みました。環境を変えるほうが、教えるより早い場面はあります。

選ぶ基準は結局「漏れるかどうか」だった

最初に買ったストローマグは、フタが単純にパチンと閉じるタイプでした。500mlのペットボトルより少し太いくらいのサイズで、容量は200ml。これをリュックの側面ポケットではなく、中に入れて出かけたのが失敗でした。

電車で30分揺られたあと、リュックを開けたら底に麦茶がたまっていました。ストローの先から少しずつ出ていたようです。ノートPCはスリーブに入っていて無事でしたが、印刷した資料は全滅。それ以来、マグの評価軸が完全に変わりました。

ただ、完全に漏れないマグというのは、たぶん存在しません。今使っているものも、カバンの中で逆さまのまま1時間揺らせば、飲み口のあたりに数滴は付いています。だから道具側の対策と別に、運用でも保険をかけました。マグは必ずジッパー付きの袋に入れてからカバンに入れる。100均の袋で十分です。この一手間で、被害はゼロになりました。

漏れにくさを見るときのポイントは、うちの経験だとフタの構造です。ストロー部分がフタの内側に完全に収まって、キャップが上からかぶさる形のものは、横にしても漏れにくい。逆に、ストローが外に出たまま蓋をするタイプは、飲み口から出ます。あとはパッキンの有無。パッキンが1枚入っているかどうかで、体感がかなり違いました。

今使っているマグと、その不満

いま使っているのはピジョンのマグマグ、3種のコップ&ストローセットです。ボトル本体は共通で、飲み口のパーツを付け替えることでコップ飲みからストロー飲みまで段階的に使える構成になっています。

良かったのは、段階ごとにマグを買い直さなくて済むことです。うちはスパウトを飛ばしましたが、コップとストローの2種類を同じ本体で使えるだけでも十分でした。パーツが単体で買い足せるので、ストローがへたっても本体は使い続けられます。ストローは半年ほど使って、噛み跡で先が潰れてきたので1度交換しました。

不満もあります。パーツが細かいので、洗い物が地味に増えます。本体、フタ、飲み口、パッキン、ストロー。1個のマグを洗うのに5パーツです。うちは食後にまとめて洗いますが、細いストローの内側は専用のブラシがないと洗えません。ブラシは別で200円ほどのものを買い足しました。

もう一つ、パッキンが小さくて紛失しやすいです。私は一度、シンクの三角コーナーに流してしまって、慌てて回収しました。予備を1セット持っておくと精神的に楽です。

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パーツ数は「洗う人」の負担で考える

マグを比較するときに見落としがちなのが、分解したときのパーツ数です。うちは1日にマグを2〜3回洗います。1回あたり5パーツなら、1日15パーツ。これが毎日続きます。

パーツが少ないタイプもあります。ストローとフタが一体になっていて、実質3パーツで済むもの。洗う手間は明らかに軽いです。ただし一体型は、ストローの内側を洗うのが難しかったり、劣化したときに丸ごと交換になったりします。トレードオフでした。

うちは分解できるほうを選びました。理由は衛生面です。麦茶しか入れていなくても、ストローの内側は数日でぬめりが出ます。分解して中まで見られる状態のほうが、私は安心できました。ただ、洗う担当が毎日ここで消耗するのも事実なので、家庭内で誰が洗うかを決めてから選んだほうがいいと思います。

コップ飲みは、こぼす前提でしか進まなかった

コップ飲みの練習は、風呂場で始めました。服が濡れても問題ない場所で、少量の白湯を入れて渡す。最初は傾けすぎて顔にかかり、驚いて泣きました。そこから2週間ほど間を空けて、再開したら普通に飲みました。

コツらしいコツは、入れる量を30ml程度に減らすことでした。少ないと、傾けても一気に来ません。量が多いほうが練習になりそうな気がしていましたが、逆でした。

あと、大人が飲む姿を見せるのは案外効きました。私がコップで麦茶を飲んで、同じ形のコップを渡す。真似したがる時期だったので、これがきっかけになった気がします。教えるというより、やって見せるだけ。9ヶ月を過ぎたあたりから、こちらの動作をよく見ているのが分かるようになりました。

それと、両手で持てるハンドル付きのものを使いました。片手だとバランスを崩して落とします。1歳を過ぎたいまは、ハンドルなしのコップでも数口は飲めるようになりました。まだ最後にひっくり返すので、テーブルの上に置いたままにはできません。

最後に

移行の順番を心配していた時期がありましたが、実際に問題になったのは順番ではなく、道具の細かい仕様のほうでした。漏れるか、洗えるか、パーツを買い足せるか。この3つで、日々の消耗がかなり変わります。

スパウトを買った900円は無駄になりましたが、これはやってみないと分からなかった部分です。全部一度に揃えず、1段階ずつ試して、合わなければ次に進む。マグに関してはこの進め方がいちばん損が少ないと思います。

この記事は個別のレビューです。生後7ヶ月から1歳までに買ったもの全体は生後7ヶ月から1歳まで|買い足したものと手放したもので振り返っています。

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