シュレッダー|在宅に置くサイズ

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在宅勤務を始めてから、家に届く紙の量が明確に増えました。給与明細も、住民税の通知も、保険の更新も、以前は会社のシュレッダーに突っ込んでいたんです。それが全部、自宅で処理する紙になった。しばらくハサミで切っていましたが、児童手当と保育園関係の書類が加わった時点で限界が来ました。電動シュレッダーを買って半年、いちばん重要だったのは処理能力ではなく、稼働音でした。

ハサミで切るのを半年続けて挫折した

最初はハサミでした。名前と住所の部分だけ切り取って、細かく刻んで捨てる。月に5枚くらいなら成立します。破綻したのは、妻が育休に入って各種手続きが始まってからでした。

1ヶ月で数えたら、名前と住所が印字された紙が42枚ありました。保育園の入園申込に関する控え、健診の案内、予防接種の記録の写し、生命保険の見直しの書類、それにダイレクトメール。1枚をハサミで処理するのに、丁寧にやると1分半かかります。42枚で1時間。子どもを寝かしつけたあとの1時間は、私にとって唯一の自分の時間です。そこを紙を切るのに使うのは、どう考えても間違っていました。

手動のハンドル式シュレッダーも検討しました。3000円前後で買えて、電源もいりません。ただ家電量販店の店頭で回してみて、これは続かないと判断しました。ハンドルを回す速度がそのまま処理速度になるので、A4を1枚通すのに20秒くらいかかる。しかも片手で紙を送り、片手で回すので、両手がふさがります。年に数枚なら十分ですが、月に40枚は無理でした。

選ぶときに見た数字は3つだけだった

電動に決めたあと、比較したスペックは細断枚数、裁断サイズ、連続使用時間の3つです。

細断枚数は一度に何枚通せるか。家庭用だと5枚前後が標準的なところです。私の用途だと3枚重ねて通すことがほとんどなので、5枚あれば足ります。ここを10枚以上にすると本体が一気に大きくなって、価格も倍近くなります。

裁断サイズは重要でした。縦にだけ切るストレートカットは、正直やめたほうがいいと思っています。細長い短冊が残るので、並べれば読めてしまう。クロスカットなら細かい破片になります。私が買ったのは5×14mmのクロスカットで、これだと1枚のA4が数百片になるので、復元は現実的ではありません。

連続使用時間は、買う前は軽視していた数字です。カタログに「4分」と書いてあって、短いなと思った記憶があります。実際に使うと、これは4分で十分でした。理由は後述します。

ちなみに、この連続使用時間を超えると本体が保護のために止まって、そこから30分ほど冷却が必要になる機種が一般的です。時間の話というより、モーターの熱の話なんですよね。家庭用の小型機は放熱の余地が小さいので、業務用のように回し続ける前提では作られていません。ここを理解しないまま「4分は短い」と切り捨てると、必要以上に大きくて高い機種を買うことになります。

買ったのは13Lのクロスカット機

選んだのはbonsaiiのC237-Dというモデルです。5枚細断、5×14mmクロスカット、連続4分、ダストボックスが13L。カードも通せます。本体はA4のコピー用紙の箱よりひと回り小さいくらいで、私の机の横、床に直置きしています。

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ハンドルアップ式というのが地味に便利でした。本体上部の取っ手を持ち上げると、そのままダストボックスから本体が外れて、紙くずを捨てられます。以前、量販店で見た機種は上部を丸ごと持ち上げる必要があって、片手だと不安定でした。これは片手でいけます。子どもを抱いたまま捨てられるのは、実際に助かっている場面です。

不満もはっきりあります。まず13Lはすぐ埋まる。A4を1枚細断すると、細かい紙片がかなりの体積になるので、40枚くらいで満杯です。月に一度は捨てる計算。それと、捨てるときに細かい紙片が舞います。ベランダで捨てるようにしていますが、風のある日は諦めて袋の中で処理しています。

音の大きさで、使える時間が決まる

これがいちばん誤算だった部分です。稼働音は体感でかなり大きい。仕様上は60dB台後半とされる機種が多くて、実際、掃除機よりやや静かなくらいの音です。数秒で終わるとはいえ、モーターと刃が紙を噛む音は低くて響きます。

うちは2LDKで、リビングと寝室が壁一枚です。生後6ヶ月の子は物音で起きるので、子どもが寝ている時間帯は完全に使えません。夜9時以降と、日中の昼寝の時間。実質、使えるのは平日の日中の起きている時間か、休日の午前中だけです。

これに気づいてから、運用を変えました。処理待ちの紙を1ヶ所に溜めて、週に一度まとめて通す。連続使用時間4分というスペックが十分だったのは、この運用のおかげです。まとめて通しても、40枚なら2分半ほどで終わります。むしろ4分を超えて回し続けるほうが、家の中では音の問題で無理でした。

もし夜しか作業時間が取れない家庭なら、静音をうたっている機種を選ぶか、そもそも別の手段を考えたほうがいいかもしれません。ここは購入前にレビューの音に関する記述を、他のどの項目より真剣に読むべきところだと思っています。

失敗したこと、注意していること

ひとつ壊しかけました。クリアファイルに入ったままの書類を、確認せずに通したんです。ビニールが刃に絡んで止まりました。逆転機能で吐き出せたので無事でしたが、5分ほど格闘しています。ホチキスの針は対応と書かれていても、クリップとクリアファイルは通らない機種がほとんどです。

あと、刃の潤滑。取扱説明書に、定期的に専用オイルを塗るか、オイルシートを通すよう書いてありました。私は半年、何もしていなかったら、明らかに音が変わって紙の送りが渋くなっています。慌ててオイルシートを買いました。10枚で700円くらい。ランニングコストとしては小さいですが、存在自体を知らないと寿命を縮めます。

もうひとつ、細断したあとの紙くずをどう捨てるかも、地味に自治体で扱いが分かれます。うちの自治体は資源ごみの古紙として出す場合、細かく裁断されたものは対象外で、可燃ごみに回すよう案内されていました。分別ルールは住んでいる場所で変わるので、購入前というより購入直後に一度確認しておくと迷いません。私は3ヶ月ほど、資源ごみの日に出しては回収されずに戻ってくる、というのを繰り返していました。

置くと決めたら、置き場所を先に決める

結局のところ、シュレッダーは高性能なものを選ぶ機械ではないと思っています。家庭で必要なのは、A4を3枚同時に、クロスカットで、週に一度2分回せること。それ以上のスペックは、本体の大きさと音になって返ってくるだけでした。

むしろ先に決めるべきは置き場所です。重さは4kg前後あって、使うたびに出し入れするのは続きません。押し入れにしまった時点で、また紙が溜まり始めます。私は机の横、椅子から手を伸ばして届く床に固定しました。処理する紙をその場で通せる距離にあることが、半年続いた理由のほとんどを占めています。

この記事は在宅環境の個別レビューです。どこから手を付けるべきかはデスク以外の在宅環境|見落としがちな投資先で整理しています。

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