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去年の8月、キッチンのゴミ箱の前を通るたびに顔をしかめていました。生ゴミの匂いです。2LDKでキッチンとリビングがつながっている間取りだと、匂いは確実に部屋まで来ます。
子どもが生まれて、ゴミの量も種類も変わりました。おむつが加わり、離乳食の食材くずが加わり、宅配の段ボールが増えた。ゴミ箱の構成を組み直した経緯を書きます。生ゴミ処理機のような機械を入れる前に、まず箱の置き方でどこまで改善するかという話です。
分別の数だけ、床が減る
うちの自治体は、可燃・不燃・プラスチック・ビン缶・ペットボトルの5分別です。真面目に5つの箱を置くと、キッチンの床が消えます。
実際に計算しました。45Lのゴミ箱は、幅30cm×奥行40cmくらい。5つ並べると幅150cm。うちのキッチンの通路幅は80cmで、そこに冷蔵庫と食器棚がある。物理的に無理です。
結果、キッチンに置くのは3つに絞りました。可燃、プラスチック、ビン缶ペットボトル。不燃はほとんど出ないので、洗面所に小さい袋を掛けています。ペットボトルとビン缶を1つにまとめたのは、出す日が同じだからです。分別の数と箱の数は、一致させなくていいと気づいたのが転換点でした。
3分別で縦に持てるものを選んだ
3つ並べるにしても、横に並べると幅90cm必要です。それでも入らなかったので、キャスター付きで奥行方向に収まるタイプを探しました。
今使っているのはMRG ゴミ箱 3分別 目隠し付き 45L×3 ダストボックス(キャスター付き、フタ付き、ブラック)です。45Lのゴミ袋を3つ掛けられて、上から目隠しのフタが被さる構造。キャスターが付いているので、掃除のときに動かせます。
いい点は、袋がむき出しにならないこと。以前はスタンド式のゴミ袋ホルダーを使っていて、袋がそのまま見えるのが生活感として強すぎました。目隠しがあると、リビングから見たときの印象がだいぶ違います。
短所は3つ。まずキャスター付きなので、ゴミを入れるときに軽く押すと動きます。片手で押さえないとずれる。それと、3つ分の重さが1台に集中するので、満杯のときの移動はけっこう力が要ります。3つ目は、袋の交換が地味に面倒なこと。目隠しのフタを外して、袋の口を留めているフレームを外して、という工程が入ります。楽天だと山崎実業のtowerシリーズの分別ダストワゴンが6,820円ほどで、こちらは蓋の開閉がもう少し軽い印象でした。
蓋は、手が塞がっている前提で選ぶ
ゴミ箱の蓋で一番大事なのは、片手で開けられるかどうかです。というより、手を使わずに開けられるか。
調理中は両手が汚れています。子どもを抱いていれば片手が塞がっている。この状態で野菜くずを捨てるのに、蓋を持ち上げて、押さえながら捨てて、閉める、という動作が要るとストレスになります。実際、面倒になって調理台にくずを溜めておく癖がつきました。それが匂いの原因のひとつだった。
ペダル式は理にかなっています。足で踏めば手が要らない。ただ、ペダル式は構造上、機構が壊れやすい面があります。うちは以前ペダル式を使っていて、2年でリンク部分が折れました。それと、ペダルを踏むために正面に立つ必要があるので、置き場所の自由度が下がります。
今の目隠しフタ式は、フタを軽く持ち上げる必要があります。ここは妥協点です。その代わり、調理中に一番使う可燃ゴミだけは、シンクの三角コーナーではなく調理台の上に置く小さい蓋なしの容器で受けて、まとめて捨てる形にしました。頻繁に使う動線だけ、蓋のない容器を挟む。これで調理中の不満はかなり減りました。
夏の匂いは、袋の中の水分が原因だった
匂い対策をいろいろ試して、一番効いたのは水を切ることでした。
生ゴミの匂いは、水分と温度で加速します。三角コーナーに溜めた野菜くずは常に濡れていて、そのまま袋に入れると袋の底に水が溜まる。ここが発生源でした。今は野菜くずを新聞紙かキッチンペーパーに包んでから捨てています。それだけで、袋の底に水が溜まらなくなった。
2つ目に効いたのが、生ゴミだけ冷凍することです。魚の骨や肉のトレーに残った切れ端は、小さい袋に入れて冷凍室へ。ゴミの日の朝に出す。匂うものを匂わない温度に置くという単純な方法ですが、これが一番確実でした。冷凍室の場所を取るのが難点で、うちは魚と肉の生ゴミだけに限定しています。
効かなかったものもあります。ゴミ箱に貼るタイプの消臭シートは、うちでは体感でほぼ変化なし。重曹を袋の底に撒く方法も試しましたが、水分が多いと追いつきませんでした。芳香剤は、匂いが混ざってむしろ悪化した。発生源を減らす以外の対策は、どれも補助にしかならないという結論です。
おむつのゴミを、どこに置くか
子どもが生まれて増えたゴミの筆頭がおむつです。1日8枚から10枚。これをキッチンの可燃ゴミに入れると、当然ながらキッチンが臭います。
うちはリビングの隅に専用の蓋つき容器を置いて、そこに集めています。密閉性の高いおむつ用の容器を使うか、普通の蓋つきゴミ箱で毎日出すかで迷いました。結局、普通の蓋つき容器を使って2日に1回、外のゴミ置き場に出すという運用にしています。専用容器はカートリッジの費用が継続的にかかるのが引っかかりました。
離乳食が始まってからは、おむつの匂いが変わりました。ミルクだけのころより明らかに強い。夏場は2日に1回では厳しくて、6月から9月は毎日出しています。マンションの24時間ゴミ出しが使える物件でよかったと、この点だけは思っています。
袋の交換頻度を、量ではなく日数で決めた
45Lの袋がいっぱいになるまで使う、という運用をやめました。特に夏場です。
いま可燃ゴミは、収集日の前夜に、量に関係なく必ず縛って出します。うちの地域は週2回収集なので、最長でも4日で入れ替わる。半分しか入っていない袋を出すのはもったいない気もしますが、45Lの袋1枚は数円です。匂いが部屋に来ることのコストのほうが高い。
プラスチックゴミは匂わないので、いっぱいになるまで使います。ここは分けて考えていい。「ゴミ箱の運用」ではなく「ゴミの種類ごとの運用」で考えると、無駄が減りました。
置き場所を変えたら、匂いの問題が半分になった
最後に、置き場所の話です。以前はゴミ箱をコンロの横に置いていました。調理中に近いのが便利だと思ったからです。
これが間違いでした。コンロの横は室内で一番温度が上がる場所です。調理のたびに周囲の空気が温まり、その熱がゴミ箱を暖める。夏場は特に効きます。今はキッチンの入口側、換気扇からは遠いけれど直射日光も熱源もない位置に移しました。
体感で、匂いの立ち方が明確に変わりました。移動にかかった費用はゼロです。買う前に、置く場所を変えるだけで解決することがある。生ゴミ処理機を検討する前に、まずここを試してよかったと思っています。うちは今のところ、この構成で夏を1回越えられました。
この記事は食まわりの個別レビューです。食事をどう回すかの全体像は共働きの食事をどう回すか|1週間の仕組みにまとめています。

