カビ対策|浴室と窓際の結露から

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浴室のゴムパッキンに黒い点が出たとき、私が最初にやったのはカビ取り剤を買いに行くことでした。今なら、その前に換気扇の運転時間を見直します。生えたカビを取るより、生やさないほうが圧倒的に安いからです。

とはいえ、うちも生やしました。入居2年目の梅雨に、浴室のドア下のパッキンと、寝室の窓のサッシ下部に黒カビが出ています。そこから対策を組み直した半年ぶんの記録です。

カビは、水と栄養と温度が揃うと生える

カビが育つ条件は、一般的に水分と栄養と温度の3つとされています。この3つのうち、家庭で現実的にコントロールできるのは水分だけです。

温度は無理です。人が快適に暮らす20〜30℃は、カビにとっても快適な範囲。栄養は皮脂や石けんカス、ホコリなので、掃除である程度は減らせますが、ゼロにはできません。

残るのが水分。浴室の壁に残った水滴と、窓に発生する結露を消せるかどうかが勝負だと整理してから、やることがはっきりしました。カビ取り剤の話は、この整理の後に出てきます。

浴室で最初に変えたのは、換気扇の使い方

以前は、入浴後に換気扇を30分回して切っていました。タイマーがそうなっていたからです。

これを変えて、入浴後は最低2時間、湿気の多い季節は朝まで回すようにしました。うちの換気扇の消費電力を調べたら20W前後だったので、24時間つけっぱなしにしても電気代は月に300円ちょっと。カビ取りに費やす時間とストレスを考えたら、安い出費です。

もうひとつ、換気扇を回すときは浴室のドアを閉めること。開けておくと脱衣所の空気を吸ってしまい、浴室内の空気が入れ替わりません。ドアの下部にある吸気の隙間を塞がないことも大事で、うちは以前そこにバスマットを立てかけていて、換気が全く効いていませんでした。

それと、最後に入った人が浴室の壁と床に冷水シャワーをかけるようにしました。温度が下がると湿気が飛びにくくなるので賛否あるようですが、うちは石けんカスを流す目的でやっています。1分の作業です。

水切りワイパーで壁の水滴を落とすのは、やろうとして続きませんでした。効果は分かるんですが、毎日3分の作業を追加する余力がなかった。ここは正直に諦めています。

それでも生えたときの、薬剤の使い方

予防をしていても、ゴムパッキンには生えます。うちも半年に1回くらいのペースで対処が必要になります。

使っているのはカビキラーの本体と付け替えのセットです。本体400gと付け替え400gが2本のパック。塩素系の定番で、パッキンの黒ずみに対しては素直に効きます。スプレーして15分ほど置いて、シャワーで流す。うちの場合、浅い黒ずみなら1回でほぼ消えます。

ただ、深く根を張ったものは1回では取れません。うちのドア下のパッキンは、3回繰り返してようやく薄くなった程度で、完全には戻りませんでした。生えてから取るのは、思っているほどうまくいかないというのが実感です。

子どもがいる家での使い方について、うちが決めているルールを書きます。まず、使うのは子どもがリビングにいて、妻が見ている時間帯だけ。浴室の換気扇を回し、窓を開け、脱衣所のドアも開けて空気の通り道を作ります。ゴム手袋とマスクは必須。私は目に入るのが怖いので、ゴーグルも使っています。

そして絶対に守っているのが、酸性の洗剤と同時に使わないこと。混ぜるな危険の表示どおりで、有害なガスが発生します。うちは水垢用のクエン酸系の洗剤を使う日と、カビ取りの日を別の日に分けました。同じ日にやると、流し残しが反応する可能性がある。

保管も気をつけています。洗面台の下の棚は子どもがハイハイで到達できる位置なので、脱衣所の高い棚に移しました。つかまり立ちを始めてからは、手が届く高さの基準も上げています。

不満を挙げると、垂れやすいことです。壁や天井にスプレーすると、液が流れて狙った場所に留まらない。うちはキッチンペーパーを貼ってその上からスプレーする方法でしのいでいます。それと臭いはかなりきつく、使用後1時間は浴室に近づきたくないレベルです。

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窓際の結露は、拭くより減らす

もうひとつの発生源が、窓の結露でした。うちは寝室の北向きの窓が特にひどくて、冬場は朝にサッシの下が水浸しになります。

放置すると、サッシのゴム部分と、その下の壁紙にカビが出ます。うちは1年目にこれをやって、壁紙の隅が黒くなりました。賃貸なので、退去時のことを考えると笑えない。

対策としてやったのは3つ。まず、寝る前に部屋の湿度を下げること。加湿器を使う場合は、湿度計を見て50%を超えないようにしました。乳児がいると加湿したくなりますが、上げすぎると窓に全部出ます。

次に、寝室のドアを少し開けておくこと。空気が動くだけで、結露の量が体感で半分近くになりました。

3つめが、朝に拭くことです。結露を完全にゼロにはできないので、発生したぶんは30秒で拭き取る。マイクロファイバークロスをサッシの近くに置いておいて、起きたらそのまま拭く運用にしました。ここでも、道具が近くにあるかどうかが実行率を決めます。

吸水テープも試しましたが、うちには合いませんでした。吸った水がテープに留まって、そこ自体がカビの温床になる。1シーズンで剥がして、拭く運用に戻しています。

洗濯機と押し入れも、実は危ない

浴室と窓ばかり気にしていて、見落としていた場所が2つあります。

ひとつは洗濯機です。ドラム式のパッキン部分に水が溜まり、扉を閉めっぱなしにすると密閉された湿った空間ができる。うちは使用後に扉を開けておくルールにしました。ただ、子どもがハイハイで中に入ろうとするので、目を離すときは閉めています。ここは安全とカビ対策のトレードオフです。

もうひとつは押し入れとクローゼットの床。うちは布団を直接置いていて、下がじっとりしていました。すのこを敷いて、除湿剤を四隅に置いてからは改善しています。除湿剤も子どもの手が届かない場所に置くこと。中の液体は危険なので、うちは棚の上段だけにしています。

予防に使う時間は、月に20分

最後に、うちの予防作業を時間で整理します。換気扇を回すのは操作だけなのでゼロ分。冷水シャワーが1日1分で月30分。結露拭きが冬場だけ1日30秒。除湿剤の交換が3ヶ月に1回。

対してカビ取り剤を使う作業は、1回で準備と換気を含めて40分ほどかかります。しかも1回で落ちないことがある。この比較を見てから、予防側に時間を寄せるほうが合理的だと納得できました。

予防でもうひとつ効いたのが、防カビの燻煙剤です。2ヶ月に1回、浴室で使っています。使用中と使用後1時間は浴室を締め切る必要があるので、子どもをお風呂に入れる予定のない日の午前中にやります。効果を数値で示せるわけではないのですが、導入してから黒い点が出るまでの間隔が明らかに伸びました。

それでも、完全には防げません。うちの浴室のパッキンには、うっすらとした跡が残っています。全部を新品の状態に戻すのは無理だと割り切って、これ以上広げないことを目標にしています。生えてしまった場所を責めるより、次の梅雨をどう乗り切るかのほうが大事なので。

この記事は家事の個別記事です。掃除と洗濯の時間を削る考え方は掃除と洗濯の時間を削る|道具より仕組みで整理しています。

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