ものを減らす|増える一方を止める

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この半年、うちは収納を4つ増やしました。おもちゃラック、シューズラック、隙間ワゴン、突っ張りラック。全部必要だったし、実際に部屋は片付きました。それでも、いま一番強く思っているのは「収納を増やしたから物が増えた」ということです。この記事は、収納クラスタの最後として、増やす側ではなく減らす側の話を書きます。結論は身も蓋もなくて、置ける場所があるかぎり物は増えます。

収納が埋まる速度を、計ってみた

おもちゃラックを買ったのが3月です。幅88cmのワイドタイプで、買った時点でおもちゃは12個でした。全部入れても、棚の3割くらいしか埋まりません。妻と「余裕があるね」と話したのを覚えています。

6月に数えたら、34個になっていました。3ヶ月で22個増えている。ラックはほぼ埋まりました。

この22個の内訳を確認すると、自分たちで買ったのは9個です。残りの13個は、実家からの贈り物、支援センターでもらったもの、友人からのお下がり。自分の意思で買っていないものが6割でした。これは重要で、買うのを我慢するだけでは物は減りません。

1つ買ったら1つ手放す、を試している

単純なルールを1つ入れました。おもちゃを1つ増やしたら、1つ手放す。ラックに入る量を上限にしているので、実質的にこれしかありません。

やってみて分かったのは、手放す判断より、手放す先を決めるほうが難しいということです。捨てるのは抵抗がある。まだ使えるものなら特に。うちは3つの経路を用意しました。譲る、リサイクルに出す、保留する。

譲るのが一番多いです。同じ時期に子どもが生まれた友人が2組いて、そこに回しています。ただ、これは相手の都合もあるので、いつでも使える手ではありません。押しつけになるのも避けたいので、事前に「これ要る?」と写真を送って聞くようにしています。断られることもあります。

リサイクルショップは、正直あまり金額になりません。ベビー用品を10点持ち込んで、合計で1,200円でした。手間を考えると割に合わない。ただ、捨てるよりは気が楽なので、その意味では使っています。

お下がりは、もらう側にもルールが要る

お下がりは本当にありがたいです。金銭的にも助かるし、実際いい状態のものをたくさんいただきました。

ただ、量のコントロールが効かないという問題があります。一度に段ボール2箱分もらったことがあって、開けたら服が40着以上ありました。全部はサイズが合わないし、季節も合わない。でも、いただいたものを目の前で仕分けるわけにもいきません。

いまは、もらうときに「いま着られるサイズだけお願いできますか」と先に言うようにしています。最初は失礼かと思って言えませんでしたが、実際に言ってみたら「そのほうが助かる」と返ってきました。相手も置き場所に困って出しているケースがあるので、遠慮なく言ったほうがお互いにいい、というのが分かりました。

それから、もらったものを断る勇気も要ります。うちは一度、大きめのベビーチェアを譲ると言われて断りました。置く場所がないという理由です。断ったあと数日は気まずかったですが、あれをもらっていたらリビングの動線が消えていたと思います。

圧縮という手段の、使いどころ

減らせないけれど、いま使わないもの。子ども服のサイズ違いが典型です。70サイズを着ている今、80と90のストックがある。これは捨てられません。

使っているのは、圧縮袋と収納ケースが一体になったタイプです。幅40cm×奥行40cm×高さ25cmくらいのもので、袋に入れて空気を抜くと厚みが減り、そのまま箱として積める。掃除機は使わず、手で押して抜くタイプを選びました。

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効果は実測で分かりやすいです。80サイズの服を15着入れて、圧縮前が高さ25cmくらい、圧縮後が15cmほど。4割減りました。押し入れの1段に、以前は2箱しか置けなかったのが3箱置けます。

不満は2つあります。まず、圧縮した状態を長く保てません。うちは1ヶ月ほどで少し膨らんできました。完全な密閉ではないので、じわじわ空気が入る。3ヶ月に1回くらい押し直しています。もうひとつ、圧縮すると中身の出し入れが面倒になります。1着だけ取り出したいときも、開けて、また圧縮し直す。だから圧縮に向くのは、当分開けないものだけです。今シーズン着る服を圧縮すると、かえって不便になります。

それと、圧縮したまま長期保管すると、服にシワと折り目が残ります。ニット類は繊維が潰れて戻らないことがあるので、うちは綿の肌着とTシャツ類だけにしています。

減らせなかったものの話

全部うまくいっているように書きましたが、減らせていないものもあります。

一番減らないのが、私の趣味の物です。カメラ関係の機材と、ケーブル類。子どもの物については冷静に判断できるのに、自分の物になると急に基準が甘くなります。使っていない三脚が2本あって、この1年で1回も使っていません。それでも手放していない。妻には何度か指摘されました。

もうひとつが、書類です。取扱説明書、保証書、保険の書類。子どもが生まれてから増えた行政関係の書類も加わって、量としては小さいのに、判断に時間がかかるので後回しになります。

それから、来客用の食器。年に2回しか使わないのに、6人分あります。減らせない理由は、両親が来たときに必要だからです。頻度は低いけれど、ゼロではない。この手の「頻度は低いが必要」なものが、実は一番厄介だと思っています。使用頻度だけで判断すると、この種類のものは全部捨てることになる。でも捨てたら困る。だからうちは、年に1回でも使うものは残す、という基準にしました。ゆるい基準ですが、迷う時間が減ったのは事実です。

収納を増やすと、物が増える

ここまで書いてきて、自分でも矛盾していると思う部分があります。減らす話をしながら、圧縮ケースという収納を1つ増やしているので。

この半年でうちに起きたことを正直に書くと、収納を4つ増やした結果、物は減っていません。むしろ増えました。おもちゃラックを買ったから、おもちゃが入る場所ができた。隙間ワゴンを買ったから、キッチンに置けるものが増えた。空いている場所は、必ず何かで埋まります。

これは片付けの世界ではよく言われる話で、収納があるから物が増えるという構造です。逆に言うと、物を減らしたいなら、収納を減らすのが一番速い。理屈としてはそうなります。

ただ、子どもがいる家でこれをそのままやるのは難しいと思っています。おむつも服も、必要な量が決まっている。減らせないものが一定量ある以上、収納をゼロには近づけられません。

いま、どこで折り合いをつけているか

うちがやっているのは、収納の総量に上限を決めることです。棚の数ではなく、体積で。リビングの収納はおもちゃラック1台まで、押し入れはケース6個まで、と決めています。

この上限を超えそうになったとき、選択肢は2つです。中身を減らすか、上限を上げるか。上限を上げるのは、家族で話して決めることにしました。1人で判断すると、たいてい上げる方向に倒れるので。

実際、この半年で上限を上げたのは1回です。玄関のシューズラックを追加したとき。それ以外は、中身を減らすほうで対応しました。減らした量を記録しているわけではないので、正確なところは分かりません。ただ、押し入れのケースの数は6個のまま変わっていません。

子ども用品は、この先も増え続けます。保育園に入れば持ち物が増えるし、成長すれば服のサイズも大きくなる。同じ枚数でも体積は増えます。そのたびに、また同じ判断をすることになると思います。増やすか、減らすか。答えは毎回違っていいと思っていて、ただ、無意識に増やすことだけは避けたい。それがこの半年で得た、たぶん一番の学びです。

この記事は部屋づくりの個別記事です。子どもができて何を変えたかは子どもができて変えた部屋|1年でこうなったで振り返っています。

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