こたつ|子どもがいる家で使えるか

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こたつを買うかどうかで、去年から結論が出ていません。私はこたつのある家で育ったので、冬にあれがないことに違和感があります。妻は逆に、こたつのない家庭で育ったので必要性を感じていない。そこに子どもが生まれて、話が「好みの問題」から「安全の問題」に変わりました。実際に何が危ないのかを調べて、うちなりの答えを出したので、その過程を書きます。結論から言うと、床に置く低いこたつは見送りました。

こたつで気にすべきリスクは3つある

調べていくと、乳幼児がいる家庭でこたつを使う場合の注意点は、だいたい3つに集約されます。

ひとつめが、中に潜り込むこと。こたつ布団の中は暗くて狭くて暖かいので、ハイハイができるようになると普通に入っていきます。中でうつ伏せになったまま眠ってしまうと、大人からは見えません。布団がかぶさっている状態で顔が塞がれるリスクもあります。

ふたつめが、低温やけどです。こたつのヒーターは天板の裏側にあって、そこから熱が下に向かって放射されます。大人は熱ければ足をどけますが、子どもは反応が遅い。しかも、こたつの中は暖かくて眠くなるので、同じ姿勢で長時間いることになりやすい。一般的に、44℃程度の温度でも長時間触れ続けると低温やけどのリスクがあるとされています。

みっつめが、脱水です。こたつの中は温度が高く、汗をかきます。乳幼児は大人より体重あたりの水分量の割合が大きく、発汗による影響を受けやすい。しかも喉が渇いたと自分で言えません。冬は水分補給の頻度自体が落ちるので、気づきにくい。

この3つを見ると、共通しているのは子どもが自分で「危ない」と判断して離れることを期待できないという点です。だから、大人が構造か運用で防ぐしかない。

それでもこたつを使いたい理由

リスクだけ並べると使わないほうがいいという話になりますが、うちにはこたつを使いたい理由もありました。

いちばん大きいのは暖房費です。うちのリビングは10畳で、在宅勤務なので日中ずっとエアコンを回しています。1月の電気代を見ると、暖房ぶんが月に6,000円は乗っている計算でした。こたつは消費電力が最大で500W前後、実際にはサーモスタットで断続運転になるので平均は100W台と言われています。31円/kWhで計算すれば、8時間使っても40円程度。

もうひとつは、私の作業環境の話です。在宅勤務でリビングのテーブルを使っているんですが、冬は足元が冷えます。エアコンの暖房は上に溜まるので、床から30cmくらいの空間はいつまでも寒い。足だけ暖かければいいのに、そのために部屋全体を26℃にしていました。

この2つの理由は、どちらも「足元だけを暖める」ことで解決します。理屈としては、電気毛布と同じ発想です。

ハイタイプなら、リスクの一部は消える

そこで見つけたのが、ハイタイプのこたつでした。

普通のこたつは床に座って使う高さ40cm前後のもの。ハイタイプは椅子に座って使う高さ55cmから65cmくらいのものです。ダイニングテーブルやデスクとして使えるサイズになっています。

この形なら、リスクのうちひとつは構造的に消えます。天板の下に空間ができるので、子どもが潜り込んでも布団に覆われて閉じ込められるという状況になりにくい。それと、大人が椅子に座っているので、中の様子が視界に入ります。床に寝転がって使う低いこたつだと、大人も横になっているので気づくのが遅れる。

うちが候補にしたのは、一人用のハイタイプこたつです。天板が直径60cmほどの円形で、高さを3段階に調整できるタイプ。在宅勤務のサイドテーブル兼用として使える大きさでした。

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円形を選んだのは、角がないからです。子どもが立ち上がって頭をぶつける高さに天板の角があるのは避けたかった。それと、一人用にしたのは、家族で囲む使い方をしないと決めたからです。子どもをこたつに入れない前提なら、家族用の大きなサイズを買う理由がない。

短所もあります。まず、一人用なので当然ながら暖まる範囲が狭い。私の足元しか暖まりません。妻が同じ恩恵を受けるには、もう1台要ることになる。それと、ハイタイプは布団と床のあいだに隙間ができるので、低いこたつに比べると熱が逃げやすい。断熱の面では不利です。

使うなら、決めておくルール

実際に導入する場合を想定して、うちで決めたルールを書いておきます。

温度設定は最弱にする。こたつの温度調節ダイヤルは無段階のものが多いですが、最弱でも足元は十分暖かい。中の温度が高いほど、低温やけどと脱水のリスクが上がります。

使う時間を区切る。連続で2時間を超えたら一度切る。これはタイマー付きのモデルを選ぶか、スマートプラグで管理するかのどちらかです。うちはスマートプラグを既に使っているので、そちらで対応するつもりでした。

そして、子どもが起きているあいだは布団の裾を上げておく。中に入れないように、こたつ布団を天板の上に折り返しておくという運用です。見た目は悪いですが、物理的に入れないほうが確実だと思いました。

それと、こたつ布団の洗濯です。これは調べるまで考えていませんでした。子どもがいる家だと、こたつ布団に離乳食をこぼす、麦茶をこぼす、というのが普通に起きます。厚手のこたつ布団は家庭用の洗濯機に入らないことが多く、コインランドリーか宅配クリーニングになる。ハイタイプ用の薄手の布団なら洗える製品もあるので、購入前に洗濯表示を確認しておく項目に入れていました。

あとは水分です。こたつを使う日は、麦茶を出す回数を意識的に増やす。うちは冬になると子どもの水分摂取量が明らかに落ちていたので、こたつの有無に関係なく気にしていた部分ではあります。

うちの結論と、その理由

ここまで調べて、結局うちは今シーズン、こたつを買いませんでした。

理由は3つあります。ひとつは、子どもが生後6ヶ月でちょうどずりばいを始めたところで、行動範囲が毎週広がっている時期だったこと。今日入れなかった場所に来週入るという状態で、新しい構造物をリビングに置く判断ができませんでした。

ふたつめは、置き場所です。うちのリビングは10畳ですが、ベビーサークルとプレイマットで3畳ぶんが子どものスペースになっています。残りにダイニングテーブルとソファがあって、こたつを置くと動線が塞がる。ハイタイプでも幅60cm以上は取られます。

みっつめは、足元の冷えが別の方法で解決してしまったことです。デスク下に小さなパネルヒーターを置いて、それに膝掛けを併用したら、こたつがなくても足が寒くなくなりました。電気毛布を膝掛け代わりに使う日もあります。

ただ、これは「こたつは危ないから使うな」という話ではありません。ハイタイプを選んで、温度を最弱にして、時間を区切って、子どもが入れないようにする。この4つを守れるなら、うちも買っていたと思います。実際、義実家には低いこたつがあって、帰省したときは布団の裾を上げた状態で使っています。今のところ問題は起きていません。

判断を分けたのは、こたつ自体の危険度というより、うちのリビングの広さと、子どもの月齢でした。来年、子どもが1歳半を過ぎて言葉が通じるようになったら、たぶんもう一度検討します。そのときはハイタイプ一択だと思います。

この記事は家電の個別レビューです。買い替えの優先順位は家族が増えて買い替えた家電|一人暮らし仕様からの卒業にまとめています。

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