MacBookスタンド|首の角度を上げるだけで違う

※ この記事にはプロモーションが含まれています。

肩こりの原因を、私はずっと姿勢の悪さだと思っていました。背筋を伸ばして座れば治るはずだと。実際には、背筋を伸ばしても首だけが前に落ちていました。

原因は単純で、ノートPCを机に直置きすると画面が低すぎるから。13〜14インチのMacBookを平らな机に開くと、画面の中心は机から20cmちょっとの高さにしかきません。そこを見るには、首を30度近く前に倒す必要がある。頭は5kgあります。5kgの錘を1日8時間、斜め前に突き出しているわけです。

スタンドで画面を上げたら、この状態が解消されました。ただし、スタンドを買っただけでは何も解決しません。順番があります。

首が前に落ちるのは、目線より画面が低いから

私の作業場所は2つあります。寝室の一角のデスクと、子どもが寝室で寝ているときに逃げ込むリビングのダイニングテーブル。デスクには27インチのモニターがあるので首の問題は起きません。問題はリビング側でした。

ダイニングテーブルにMacBookをそのまま置いて、1〜2時間コードを書く。これを週に何度かやっていたら、右の肩甲骨の内側が張るようになりました。マッサージに行っても、数日で戻る。

横から自分を撮ってみて、ようやく理由が分かりました。耳の位置が肩より5cm以上前に出ている。首から上が完全に前傾しています。この姿勢だと、首の後ろから肩にかけての筋肉が、頭が落ちないように常に引っ張り続けることになる。張るのは当然でした。

理屈としては、画面の上端が目線と同じか、やや下にくるのが楽な高さとされています。私の場合、ダイニングチェアに座った状態でそこに合わせるには、MacBookを15cmほど持ち上げる必要がありました。

スタンドだけ買っても、打てなくなるだけ

ここが一番大事な話です。

スタンドで本体を15cm上げると、当然キーボードも15cm上がります。手首が肩の高さに近づいて、腕を持ち上げたまま打つことになる。首の負担を肩の負担に付け替えただけで、下手をすると前より疲れます。私は最初の数日これをやって、なんだこれは、となりました。

つまり、ノートPCスタンドは外部キーボードとセットで初めて成立する道具です。本体を目の高さまで上げて、キーボードは机の上の低い位置に置く。これでようやく、首も肩も楽な姿勢になります。

私はリビング用に、持ち運びできる薄型のワイヤレスキーボードを1台置いています。デスクで使っているキーボードは重くて移動させる気になれなかったので、リビング専用に安いものを買い足しました。スタンド単体より、この構成にかかる合計金額のほうが大きい。ここを理解しないままスタンドだけ買うと、たぶん使わなくなります。

ついでに書いておくと、外部マウスかトラックパッドもあったほうがいい。本体のトラックパッドは、スタンドに載せた時点で高すぎて使えなくなります。

折りたたみ式と据え置き式は、持ち歩くかどうかで決まる

スタンドは大きく2種類あります。

折りたたみ式は、板や棒が畳めてカバンに入るタイプ。薄いものだと厚さ2cm以下、重さ300g前後まで下がります。出社日に持っていく、カフェで使う、実家に帰省したときに使う。こういう用途があるなら折りたたみ一択です。

据え置き式は、金属の塊のような構造で机に置きっぱなしにするもの。重さが1kgを超えるものもありますが、その分ぐらつきません。私が使っているのはこちらで、リビングのテーブルの隅に置きっぱなしです。使わないときはそこにiPadを載せています。

どちらにも共通する判断基準が剛性です。ここは価格が正直に出ます。安い折りたたみ式で、支柱の接合部にわずかな遊びがあるものを一度買いました。画面を見るぶんには問題ないんですが、キーボードを打つたびに画面が数ミリ揺れる。この揺れが視界の端でずっと続くのが想像以上に気持ち悪くて、1ヶ月で使うのをやめました。

2台目に選んだのが、アルミ製で高さと角度を無段階で調整できるタイプです。15.6インチまで対応していて、ヒンジの固さがちょうどいい。片手で角度を変えられるのに、打鍵では動かない。この「動かしたいときだけ動く」というバランスが、安いスタンドとの一番の差だと感じています。

雑誌掲載 BoYata ノートパソコンスタンド N-19 PCスタンド 高さ 角度調整可能 姿勢改善 猫背解消 折りたたみ ノートPCスタン

雑誌掲載 BoYata ノートパソコンスタンド N-19 PCスタンド 高さ 角度調整可能 姿勢改善 猫背解消 折りたたみ ノートPCスタン

Amazonで見る楽天市場で見る

短所を挙げると、まず置き場所を食います。使っていないときも机の上に一定の面積を占め続ける。折りたたんで引き出しにしまう運用も試しましたが、出すのが面倒で3日で戻りました。

それと、無段階調整のモデルはヒンジがへたる可能性があります。今のところ半年で緩みは出ていませんが、ここは構造上の宿命なので、段階式のほうが長持ちするという考え方もあると思います。

アルミの放熱は「多少効く」くらい

アルミ製スタンドの売り文句によくある放熱効果について、実際に見てみました。

やったのはFlutterのビルドを回しながら、CPUの温度とファンの回転数を眺めるだけの雑な検証です。直置きとスタンド使用で、同じビルドを3回ずつ。結果、ファンが最大回転に達するまでの時間が、スタンド使用時のほうが少し伸びました。ピーク時の温度自体は、ほとんど変わりません。

理由は考えれば当たり前で、底面が机に密着していないぶん、空気が流れるようになっただけです。アルミが熱を吸っているというより、単に浮いていることの効果。木の板のスタンドでも似た結果になると思います。

ただ、夏場のリビングでこれは体感できます。以前は直置きでビルドを回すとファンが全開になって、隣の部屋で寝ている子どもに気を使うレベルの音が出ていました。今は全開になる頻度が明らかに減っています。劇的ではないけれど、無視できるほど小さくもない。そんな効果です。

逆に言うと、放熱目的だけで買うならファン付きの冷却台のほうが確実です。あちらは電源を取る必要がありますが、温度を下げるという一点なら勝負になりません。姿勢と放熱の両取りを狙うのがスタンドの立ち位置だと思っています。

クラムシェルで使う人には要らない

最後に、買わなくていい人の話も書いておきます。

外部モニターにつないで、MacBookは閉じたまま使うクラムシェル運用をしているなら、スタンドは不要です。本体を開かないので画面の高さは関係ないし、閉じた状態を立てて置くだけなら、縦置き用の安いホルダーで足ります。私もデスク側はこの運用で、スタンドは置いていません。

MacBookをサブディスプレイとして横に並べる使い方をしているなら、話は変わります。この場合、メインモニターとノートの画面の高さが違いすぎると、視線を移すたびに首が上下する。私は一時期この構成にしていて、首が疲れる原因がそこだと気づくのに2週間かかりました。並べるなら、スタンドで高さを合わせる意味があります。

それと、そもそも机が低い人。ダイニングテーブルは高さ70cm前後が多く、デスクの標準的な高さと大差ありません。でもリビングの低いローテーブルで作業しているなら、スタンドで15cm上げても目線には全く届きません。この場合はスタンドより先に、机の高さを見直したほうが早いです。

最後に

肩甲骨の内側の張りは、リビングで作業した日でも出なくなりました。スタンドと外部キーボードを揃えるのに合計1万円ちょっと。マッサージ数回分です。

選ぶポイントは、剛性と、外部キーボードを用意する覚悟の2つ。スタンドは単体では機能しない道具で、ここを理解しているかどうかで満足度が完全に分かれます。

持ち歩かないなら、多少重くてもぐらつかないものを選んでおいたほうが後悔しません。私の1台目の失敗は、そこを軽さで選んだことでした。

この記事は開発環境の個別レビューです。モニター選びの判断基準そのものは開発用モニターの選び方|4K・WQHD・ウルトラワイドをコードを書く視点でで整理しています。

タイトルとURLをコピーしました