高圧洗浄機|ベランダと自転車を洗う

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賃貸の2LDKに越して3年目、ベランダの床を一度もまともに洗ったことがないと気づいたのは、生後6ヶ月の息子をそこに出そうとした日でした。天気がよかったので、レジャーシートを敷いて外気に慣れさせようとしたんです。シートを敷く前に床を見たら、排水口の周りが黒い。デッキブラシで水をかけながらこすってみたけど、20分やって半畳ぶんも進まなかった。その週末に高圧洗浄機を注文しました。年に数回しか使わない道具に3万円弱を出す判断と、集合住宅で使うときの制約を書きます。

デッキブラシで20分やって、諦めた

まず自力でやろうとしたことは書いておきます。うちのベランダは実測でおよそ7平方メートル。奥行きが1.4メートル、幅が5メートルほどです。

ホームセンターで買った600円のデッキブラシと、風呂場から延ばしたホースで水をかけながらこすりました。結果、黒ずみは薄くはなるけど消えない。3年分の砂と排気ガスと苔が、コンクリートの表面の細かい凹凸に入り込んでいるからです。ブラシの毛先はその凹凸の底まで届かない。

そして何より、この作業は中腰です。20分で腰が終わりました。7平方メートル全部やるなら、単純計算で2時間半。途中で息子が泣いたら中断する前提を考えると、現実的な作業ではありませんでした。

年に4回しか使わない道具に3万円を出すか

ここがいちばん迷った部分です。うちで高圧洗浄機を使う場面を数えると、ベランダの床が年2回、自転車が年2回、網戸が年1回。多く見積もっても年5回です。1回あたり6,000円の道具ということになる。

レンタルも調べました。ホームセンターで1泊2日で借りられるところがあって、確かに安い。ただ、借りに行って返しに行く往復が発生します。子どもがいると、その往復2回のために半日が消える。しかも「天気が良くて、子どもの機嫌が良くて、時間がある日」がいつ来るか読めないので、予約制のレンタルとは相性が悪かった。

決め手になったのは、「洗いたいと思った瞬間に洗える」ことに価値があると考え直したことです。ベランダを洗うのは年2回でも、洗いたくなるのは不意です。買えば所有コストはゼロで、あとは収納場所だけ。年5回でも、3年使えば15回。1回2,000円なら、レンタル代とそう変わらない計算になりました。

集合住宅だと、静音モデル以外に選択肢がなかった

製品選びで最初に切ったのが、通常の運転音のモデルです。うちは中層階の中住戸で、両隣と真下に部屋があります。ベランダで機械を回すということは、その音が隣の窓に直接届くということです。

高圧洗浄機のモーター音は、一般的な機種で洗濯機や掃除機よりはっきり大きい部類に入ります。静音をうたうモデルはモーターの構造やカバーで音を抑えていて、体感でかなり違う。実際に店頭で通常モデルと静音モデルを両方動かしてもらったのですが、静音モデルは「会話ができる」、通常モデルは「声を張る必要がある」くらいの差がありました。

価格差はおおよそ1万円弱。集合住宅で使うなら、この1万円は保険料だと思って払ったほうがいいと私は判断しました。選んだのはケルヒャーのK2サイレントBCという静音タイプで、小型でコンパクトに収納できるモデルです。洗車や泥、花粉の除去に使う想定のもの。

ヒダカ 家庭用 高圧洗浄機 静音 HKN-2090 延長ホース・ウォッシュブラシセット (HK-1890後継機種)ワンタッチ接続 東日本 西

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いちばんつまずいたのは、給水だった

実は本体選びより、水をどう引くかで時間を使いました。ここは買う前に確認しておくべきだったと思っています。

高圧洗浄機は基本的に、水道栓にホースをつないで水を送り込みます。うちのベランダには水栓がありません。賃貸のマンションだとこれが普通です。なので選択肢は2つで、洗濯機置き場の蛇口から分岐させるか、風呂場や台所からホースを引っ張ってくるか

うちは洗濯機の蛇口を使うことにしました。ここで問題になるのが蛇口の形状です。洗濯機用の水栓は先端が洗濯機ホース専用の形になっていて、そのままでは園芸用のホースがつながりません。ホームセンターで「洗濯機用の水栓に付ける蛇口ニップル」を買って付け替える必要がありました。1,000円ちょっとの部品です。

そこから洗濯機置き場を出て、廊下を通り、リビングを横切ってベランダまで。実測で10メートルのホースが必要でした。ホースが窓のサッシをまたぐので、その間は窓が閉められません。冬にやると家中が寒くなる。ベランダ掃除は春か秋にやるべき、というのはこれで学びました。

バケツやタンクから直接水を吸い上げられる自吸対応の機種もあります。ベランダに水栓がなく、部屋を横断させたくないなら、こちらのほうが現実的な場合もある。買う前に、自分の家のどこから水を取るかを一度シミュレーションしておくのを勧めます。

実際に洗ってみて分かったこと

ベランダ7平方メートルを、実際にかかった時間は準備込みで50分でした。うち、ホースを引いて接続するまでが20分、洗っているのが25分、片付けが5分。作業そのものより準備のほうが長いのが高圧洗浄機です。

落ち方は期待どおりでした。ノズルを床から10センチくらいに近づけて、ゆっくり動かすと、洗った線がはっきり白く残る。3年分の黒ずみが1回で落ちます。デッキブラシで2時間半かかると計算した範囲が、25分で終わりました。

自転車のほうが、むしろ効果を感じたかもしれません。妻が毎日息子を保育園に送る電動アシスト自転車のチェーン周りとタイヤハウスに、砂と泥がびっしり固まっていました。ここは手洗いだと雑巾が入らない。水を当てるだけで落ちるので、これは明確に手作業より速い。ただし電装部品には直接強い水を当てないよう、距離を取って角度を変えながらやっています。

買って分かった、3つの面倒な点

まず収納です。本体は小型といっても、ホースと高圧ホースとノズルが付属します。うちは玄関脇の収納の下段を一段占領されました。実質、幅30センチ×奥行き30センチ×高さ50センチくらいの空間が年間を通じて塞がる。賃貸で収納が限られている家だと、これはそこそこ痛い代償です。年5回しか使わないものが、365日場所を取っている。

次に、静音モデルでも無音ではないこと。動かせば当然音は出るし、水がコンクリートに当たる音のほうがむしろ響きます。うちは平日の午前10時から11時のあいだ、事前に両隣へ声をかけてからやるようにしています。あと水はね。ベランダの手すりの隙間から下の階のベランダに水が落ちる可能性があるので、手すり際は水圧を落として、ノズルを下向きに固定して洗っています。洗濯物が干してある時間帯は絶対にやらない。これは近隣トラブルの直行便です。

3つ目が、使える場所の制約。マンションによっては、管理規約でベランダでの高圧洗浄機の使用そのものを制限している場合があります。うちは規約に明記がなかったので管理会社に電話で確認しました。あと、コンクリートの表面がもろくなっている場合や、防水塗装がされているベランダだと、強い水圧で表面を傷める可能性があるとも聞きます。まずは目立たない隅で試して、様子を見てから広げるのが安全でした。

最後に

結局のところ、高圧洗浄機は「持っていると年に数回だけ圧倒的に助かる道具」です。毎週使うものではないし、そう思って買うと収納の圧迫感に負けます。

私が払ったのは、3万円弱と玄関収納の一段ぶん。得たのは、息子をベランダに座らせても気にならない床と、腰を痛めない週末です。ホースを引く準備の20分は今も面倒ですが、あの中腰でのデッキブラシに戻る気にはならない。

この記事は時短家電の個別レビューです。どの家電から買うべきかの優先順位は共働き家庭の時短家電|投資して後悔しなかった順に並べるにまとめています。

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