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ベビーバスを使わなくなったのは生後5ヶ月の終わりでした。首がすわって、腰も座りかけて、何よりベビーバスの中で足が突っ張って収まらなくなった。大人と同じ浴槽に入れるようになったわけです。これで洗面所が広くなる、と喜んだのは最初の1日だけでした。翌日から、一人で入れるときに手が足りないという別の問題が始まります。この移行のタイミングで買い足したものと、買わなくてよかったものを整理しておきます。
ベビーバスを卒業した日から、段取りが崩れた
ベビーバスのころは、実はそこまで大変ではありませんでした。私が服を着たまま、洗面所で片手で支えて洗えばいい。5分で終わります。妻がいなくても回っていました。
浴槽に一緒に入るようになると、構造が変わります。まず、こちらが裸になる。子どもを抱えて浴室に入る。洗う。湯船につかる。出る。ここまではいい。問題は出たあとです。
自分の体が濡れたまま、子どもを拭いて、着替えさせて、それから自分を拭くことになります。冬の脱衣所で、この順番は結構つらい。逆に自分を先に拭こうとすると、子どもを裸で待たせることになる。最初の1週間、この順番を毎日入れ替えて試して、どっちも正解じゃないという結論になりました。
ワンオペ入浴の工程を書き出してみた
行き詰まったので、手順をメモに書き出しました。仕事でフローを書くのと同じ要領です。
書いてみて分かったのは、手が2本では足りない場面が明確に2つしかない、ということでした。ひとつは、自分の頭と体を洗っている数分間。もうひとつは、風呂から上がって自分を拭いている1分間。この2つの区間だけ、子どもを安全に置ける場所が必要になる。それ以外の工程は、片手で抱いたまま何とかなります。
つまり買うべきものは、洗うための道具ではなく待たせるための場所でした。この整理ができた時点で、候補はバスチェアかバスマットに絞られました。
バスチェアは「浴室で待たせる」ための道具
買ったのはリッチェルのふかふかベビーチェアKです。空気で膨らませるタイプで、対象は7ヶ月頃から2才頃。うちは6ヶ月の終わりに買って、腰がしっかり座ってから使い始めました。ここは正直にしておきたいのですが、対象月齢より早く使い始めるのは避けたほうがいいです。背もたれがあるとはいえ、支えるのは本人の体幹なので、座位が安定していないと前に倒れます。
実際の運用はこうです。浴室に入ったらまず子どもを軽く流して、チェアに座らせる。膝の上にかけ湯をしながら、私が自分の頭と体を洗う。時間にして4分ほど。その間、本人はお湯を手ではたいて遊んでいます。その後に子どもを洗って、一緒に湯船へ。上がったら、脱衣所ではなく浴室内のチェアに戻して、そこで自分の体をざっと拭く。これで「裸で待たせる」区間が消えました。
座面と背もたれが空気なので、当たりが柔らかいのはいい点です。硬いプラスチックのバスチェアも試した知人から、頭をぶつけて泣いたという話を聞いていたので、そこは避けたかった。値段も2,000円前後で、失敗しても諦めがつく金額でした。
空気を入れるタイプの、面倒な部分
褒めてばかりでも仕方ないので、不満を書きます。
まず膨らませる手間です。空気口が3ヶ所あって、口で膨らませると私の肺活量で2分ほどかかります。1回やればしばらくそのままなので毎日の作業ではありませんが、空気は少しずつ抜けます。うちでは2週間に1回、足しています。
次に乾燥。表面のシボ加工の谷に水が残るので、使ったあとに立てかけておかないとカビます。うちは風呂の壁にS字フックで引っ掛けて、水を切ってから浴室乾燥を回す運用にしました。それでも1ヶ月に1回は、股のベルト部分を歯ブラシでこすっています。ここが一番汚れます。
それと、空気式は浮きます。当たり前ですが、湯船の中で使うものではありません。うちは一度、湯船に浮かべて子どもを乗せてみようとして、即座にやめました。安定するはずがない。浴室の床に置いて使うもの、と割り切ったほうがいいです。
そして使える期間が短い。7ヶ月から2才頃という表示ですが、実際には自分で立って歩くようになったら、大人しく座っていないはずです。うちも1年使えれば上出来だと考えています。空気を抜けば畳めるので、収納で困らないのが救いですが、長く使う道具ではないという前提で買うものだと思います。
滑り止め、湯温、洗う順番
チェア以外に手を入れたのが3つあります。
ひとつめが滑り止め。うちの浴室の床は乾いていると滑らないタイプですが、泡が乗ると一気に滑ります。子どもを抱えたまま転ぶのが一番怖いので、浴室用のマットを敷きました。1,500円ほどのもの。ただしこれも裏側が汚れるので、使わない時間は立てかけています。マットを敷いたら敷きっぱなし、はやめたほうがいいです。
ふたつめが湯温です。大人が快適だと感じる温度は、赤ちゃんには熱いことが多い。一般的に、乳児の入浴は夏で38度前後、冬で40度程度、湯船につかるのは長くても5分程度が目安とされています。うちは湯温計を浴槽に浮かべて、給湯器の設定を39度に固定しました。給湯器の表示と実際の湯温は1度弱ずれることがあるので、一度は温度計で確認しておくといいです。
みっつめが洗う順番。頭から洗って顔、体、最後にお尻という順に固定しました。順番を決めておくと、途中で泣き出しても「どこまでやったか」を見失いません。地味ですが、これが一番効いた工夫かもしれない。
買わなくてよかったもの
迷って買わなかったものも書いておきます。
ひとつは、浴槽に取り付ける大型のバスネット。うちの浴槽は幅が狭くて合いませんでした。買う前にメジャーで内寸を測ったので助かった。もうひとつが、お風呂用の水温計付きおもちゃ。温度計は独立したものを1本持っていれば十分で、おもちゃに機能を足すと、おもちゃとしても温度計としても中途半端になります。
逆に、買い足して良かった地味なものが2つあります。ひとつはフード付きではない、普通の正方形のバスタオル。フード付きのおくるみタオルは新生児期には便利でしたが、この時期は動くので、フードが引っかかって余計に手間でした。大判のタオルを脱衣所の床に広げておいて、その上に降ろす運用のほうが早い。もうひとつが、浴室のドアの内側に付けたタオル掛けです。手を伸ばせば届く位置に自分用のタオルがあるかどうかで、上がったあとの1分が全然違います。500円のバーを1本足しただけで、脱衣所を裸で往復する回数がゼロになりました。
それから沐浴剤。ベビーバスを卒業した時点で使わなくなりました。大人と同じ湯船に入るなら、体は石けんで洗います。買い置きが半分残っていて、これは完全に無駄でした。移行期は、そういう「前のフェーズの消耗品」が余ります。詰め替えや大容量パックを買い足すのは、移行が済んでからにしたほうがいいです。
いまは私一人で入れるのに、脱衣所の準備から着替え終わりまで20分ほど。ベビーバスのころの倍かかっています。それでも湯船で笑うようになったので、悪くない交換だと思っています。
この記事は個別のレビューです。生後6ヶ月までに買ったもの全体は生後6ヶ月までに買ったもの・買わなかったもので振り返っています。

