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息子が7kgを超えたあたりから、抱っこ紐で30分歩くと腰に来るようになりました。正確には、最初に来るのは肩です。肩が痛くなって、それをかばうために前かがみになって、結果として腰が終わる。この順番でした。
体重7.8kgの今、抱っこ紐は「あれば便利なもの」から「これがないと外に出られないもの」に変わっています。そして生後6ヶ月というのは、新生児期に選んだ1本目が体に合わなくなってくる時期でもある。うちは今、2本を使い分けています。その使い分けと、腰ベルトの有無で何が変わるのかを書きます。
7kgが、肩だけでは支えられなくなる境目だった
新生児の頃、息子は3,100gでした。この重さなら、正直どんな抱っこ紐でも大差ありません。肩に布を掛けているだけの構造でも、20分や30分は平気で持ちます。ペットボトル1.5本ぶんですから。
それが6ヶ月で7.8kg。米袋の小さいやつくらいです。しかも赤ちゃんは動く。荷物なら重心が固定されていますが、子どもは頭を回すし、体をひねるし、急に反り返る。この動的な荷重が、静止した7.8kgよりずっとこたえるんですよね。
数字で言うと、うちの場合は6kgを超えたあたりから肩の違和感が出始めて、7kgで「30分が限界」になりました。この境目は体格によって前後すると思いますが、だいたい6〜7kgのどこかで、肩だけの構造は破綻します。体重6kgは、平均的な発育だと生後4〜5ヶ月あたり。つまり半年もしないうちに来る話です。
腰ベルトがあると、何が変わるのか
抱っこ紐選びで一番大きい分岐点は、価格でもブランドでもなくて、腰ベルトの有無だと思っています。
肩ベルトだけの構造だと、子どもの重さは肩から背中を通って、そのまま背骨で受けます。腰ベルトがあると、重さの多くが骨盤の上に乗る。骨で支えるので、筋肉が持たなくなるまでの時間が全然違います。うちの体感で、肩だけのタイプが30分で限界だったところ、腰ベルト付きだと1時間半歩いても「まだいける」という感じでした。
ただし、腰ベルトは正しく締めないと意味がありません。私が最初にやっていた間違いは、位置が高すぎたことです。ウエストのくびれのあたり、ちょうどベルトを締める位置に巻いていました。正解は、もっと下。骨盤の出っ張った骨の上に乗せるように締めます。腰骨に引っ掛けるイメージで、しっかりきつめに。ここを直しただけで、同じ抱っこ紐なのに肩の負担が明らかに減りました。
店員さんに指摘されるまで3ヶ月気付かなかったので、これから買う人は、購入時に一度きちんと装着を見てもらったほうがいいです。私は完全にオンラインで買って独学だったせいで、3ヶ月ぶん無駄に肩を痛めました。
今は2本を使い分けている
うちのメインは、腰ベルト付きのベビーキャリアです。エルゴベビーのオムニ系、メッシュ素材のものを使っています。対面抱き、前向き抱き、おんぶ、腰抱きに対応した多機能タイプで、価格は3万円台後半。正直、高いです。抱っこ紐に4万円近く払うことになるとは思っていませんでした。
それでも買った理由は、使う頻度です。うちは車を毎日は使わないので、保育園の見学、小児科、スーパー、駅までの徒歩と、1日1回は必ず抱っこ紐で外に出ます。週7回、これから1年以上使うとして、1回あたり100円を切る計算になる。腰痛で整形外科に通うことを考えたら安い、と自分を納得させました。
サブとして、軽量のスリングを1本持っています。3,000円台のメッシュのやつで、肩に掛けるだけの単純な構造。これは長時間には使えませんが、畳むと片手で握れるサイズになるので、ベビーカーの下カゴに常に入れています。ベビーカーで出かけて、店の中だけ抱っこしたい、という場面で使う。メインとサブで役割が完全に分かれているので、両方あって困っていません。
私と妻で、同じ紐を共有できるか
これは買う前に見落としがちなポイントです。うちは私が176cm、妻が158cm。18cmの差があります。
同じ抱っこ紐を二人で使う場合、外出のたびにベルトの長さを調整することになります。肩ベルト、腰ベルト、背中のバックル。この3ヶ所を毎回いじる。だから調整が何秒でできるかが、共有できるかどうかを分けます。
うちのメインは、ベルトの余りをスライドさせる方式で、片側5秒くらい。玄関先で30秒あれば私仕様から妻仕様に切り替わります。これは許容範囲でした。逆に、店頭で見た別のモデルは背中側のバックルの位置を変える必要があって、これは一人では手が届きにくい。二人で共有する前提なら、背面のバックルが操作しやすい位置にあるかは見ておいたほうがいいです。
もう1つ、私は肩幅があるので、肩ベルトの最大長が足りない製品がありました。試着したときにギリギリだったものは、冬にコートを着たらまず入らない。試すなら厚着の状態を想定して、調整代を5cmくらい残しておく。今のうちに気付けたのは運がよかったです。
前向き抱きとおんぶは、いつから使ったか
多機能タイプを買うと、対面抱き以外の使い方ができます。ただ、いつから使えるかは製品ごとに条件が違います。
前向き抱きは、首と腰がしっかり据わってからというのが一般的な条件です。うちは6ヶ月に入って、支えれば座れる状態になってから試しました。景色が見えるので本人は明らかに機嫌がいい。ただ、こちらの負担は増えます。子どもの背中が私の胸から離れる方向に体重がかかるので、重心が前に出る。10分でこちらが疲れました。散歩の一部で気分転換に使う、くらいがちょうどいいと思っています。
おんぶは、うちではまだ本格運用していません。腰が完全に据わってからにしようと決めていて、7ヶ月あたりから始める予定です。ただ、家事をしながら使えるのはおんぶだけなので、これができるようになると日中の自由度が上がるはず。今は妻と二人がかりで、背中に回す練習だけしています。一人で背負う動作は慣れが要ります。
夏の抱っこ紐は、想像以上に暑い
これは買う前に真剣に考えていませんでした。抱っこ紐は、大人と赤ちゃんが胸を合わせて密着する構造です。つまり、こちらの体温と子どもの体温が互いに逃げない。
8月に30分歩いたとき、降ろしたら息子の背中がびっしょりでした。私のシャツも当然びっしょり。密着している面積が広いぶん、扇風機を当てても内側には風が入りません。
対策として、うちがやっているのは3つです。まずメッシュ素材のモデルを選ぶこと。うちのメインはメッシュ仕様で、通常生地より明らかに乾きます。次に、背中に入れる保冷剤。抱っこ紐用の保冷シートが売っていて、凍らせたジェルを背あて部分に差し込む。3つ目は単純に、日中の外出を避けること。午前10時前か夕方に用事を寄せるだけで、体感がかなり違います。
冬に向けては、抱っこ紐の上からかぶせるケープを用意するつもりです。子どもを包んだまま自分のコートを前で合わせると、店に入ったときに脱げなくなるらしい。上からかぶせて外せる形のほうが取り回しが楽だと、支援センターで先輩に教わりました。
3ヶ月使って感じている不満
いい話ばかりでもないので、正直に3つ書きます。
1つ目、高い。3万円台後半は、ベビー用品の中でもチャイルドシートの次くらいに高い買い物です。しかも新生児から使えるモデルは、新生児用のインサートが別売りだったりして、追加費用が発生することがある。総額で見ると4万円を超えるケースもあります。
2つ目、着脱に慣れが要る。私は最初、装着に3分かかっていました。バックルが背中側にあるので、後ろ手で探る動作が必要になる。今は40秒くらいですが、そこに至るまで2週間かかっています。玄関で子どもが泣いている中、背中のバックルを探して焦る時間は、なかなか精神に来ました。
3つ目、かさばる。使わないときも持ち歩くことになりますが、多機能タイプは畳んでもそれなりの塊です。うちのはリュックに入れると3分の1くらい占領する。外食で外したあと、椅子の背に掛けておくと落ちるので、結局膝の上に置いています。ここはサブのスリングが軽い理由でもあります。
それでも、抱っこ紐は生後6ヶ月時点で一番使用時間の長い道具です。うちのスマホの歩数計を見ると、抱っこ紐で歩いた日は1日7,000歩を超えている。その7,000歩を肩だけで支えるか、骨盤に乗せて支えるか。ここに払う数万円は、ケチると後から整形外科で回収される類のものだと思っています。
この記事は個別のレビューです。生後6ヶ月までに買ったもの全体は生後6ヶ月までに買ったもの・買わなかったもので振り返っています。

