全自動コーヒーメーカー|朝の3分を取り戻す

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子どもが生まれてから、朝に自由に使える時間がほぼ半分になりました。以前は起きてから仕事を始めるまでに40分くらいあったのが、いまは20分あるかどうか。おむつを替えて、ミルクを用意して、洗濯機から乾いた服を出して、そのあたりで時間が終わります。

その20分のうち、コーヒーを淹れるのに6分使っていました。在宅勤務なので、朝のコーヒーは仕事のスイッチみたいなものです。やめるという選択肢はなかった。だから、この6分を機械に渡すことにしました。豆をセットして水を入れてボタンを押すだけの全自動タイプで、実売2万5千円ほど。ミル付きです。買って4ヶ月使った感想を書きます。

コーヒーを淹れる時間を実際に測ってみた

感覚の話にしたくなかったので、導入前に何度か測りました。手挽きのミルとドリッパーで淹れていたときの内訳です。

ケトルで湯を沸かすのが2分半。その間に豆を20g量って手挽きミルで挽くのが1分半。ペーパーをセットして、蒸らして、3回に分けて注ぐのが3分。サーバーからカップに移して、ドリッパーとミルを洗うのが1分。並行してやれる部分があるので、実際には5分半から6分といったところでした。

問題は、この6分がほぼ全部「その場を離れられない時間」だったことです。湯が沸くのは待てばいい。でも注いでいる最中に子どもが泣いたら、湯を置いて行くしかない。実際、蒸らしの途中で抱っこに行って、戻ってきたら完全に冷めていた、というのが何度もありました。

つまり6分の実作業が問題なのではなく、6分間キッチンに縛られることが問題でした。この構造は、夕飯の支度で困っていたのとまったく同じです。

全自動にすると、その3分が別の3分になる

いま使っているのは、豆と水を入れてボタンを押すと、豆を挽くところから抽出まで通しでやってくれるタイプです。

手を動かすのは、豆をホッパーに入れて水をタンクに注ぐところまで。40秒ほどで終わります。あとは4〜5分かけて機械が挽いて、蒸らして、落としてくれる。その間、私はリビングに戻れます。

この差が思っていたより大きかった。コーヒーを淹れる作業が5分半から40秒に減ったのではなくて、5分間の拘束がゼロになった、というのが正しい理解です。その5分で子どもを抱っこできるし、メールを1本返せる。朝の可処分時間が20分しかない生活だと、この5分は全体の4分の1です。

もうひとつ良かったのが、味のばらつきがなくなったことです。手で淹れていたときは、急いだ日に湯を一気に注いで薄くなる、ということが週に何度かありました。機械はいつも同じように淹れます。淹れ方を工夫する楽しみはなくなりますが、寝不足の朝に一定の味が出てくるのはありがたい。

コーヒーメーカー 全自動 ミル付き 3杯用 CM-D457

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ミル付きは要るのか。手挽きを手放した話

この機種を選ぶうえで一番迷ったのが、ミルが要るかどうかでした。粉を入れるだけのコーヒーメーカーなら1万円を切るものもあります。

失敗談から書きます。コーヒーにはまった当初、私は3,000円の手挽きミルを買っています。ハンドルを回して豆を挽くやつです。朝にゴリゴリやりながら香りが立ってくるのが楽しくて、これは一生続けるだろうと思っていました。

実際に続いたのは3週間でした。子どもが生まれてからは一度も使っていません。楽しめていたのは、朝に40分の余裕があったからです。余裕がなくなった瞬間、あの1分半は純粋な作業になりました。いま棚の奥にあります。

だから、ミル付きを選ぶかどうかは味の話ではなく、生活の余裕の話だと思っています。挽く時間を楽しめるなら手挽きでいいし、ミル付きの機械は不要です。楽しめる余裕がないなら、挽く工程は機械に渡したほうがいい。粉を買えばいいという意見もありますが、粉は開封から数日で明らかに香りが落ちるので、そこを許容できるかどうかも判断材料になります。

もうひとつ、豆と粉を切り替えられるかも見ておくといいです。うちの機種は挽いた粉を直接セットすることもできて、来客があってデカフェ以外の粉を使いたい日や、豆を切らした日に助かっています。豆専用の機種だと、豆がなくなった朝に何もできません。

ミルの方式にも違いがあります。プロペラが高速で回るカッター式は安価ですが、粒度がばらつく。臼で挽く方式は粒が揃うぶん高くなります。この価格帯だと臼式が入ってくるので、粉の均一さは手挽きより上でした。

短所は3つ。掃除、音、豆代

不満もはっきりあります。ひとつめは洗うパーツの多さです。

毎回洗うのはサーバー、ドリッパー部分、メッシュフィルター。それに加えて、豆を挽いたあとのミル容器に粉が残るので、ここも水洗いが要ります。細かい粉が刃の隙間に入り込むので、ブラシでかき出す作業が発生する。1回あたり3分ほど。淹れる作業は40秒に減ったのに、洗う作業が2分増えました。差し引きではプラスですが、想像していたほど楽ではないです。

ふたつめが音です。豆を挽く10〜15秒間、けっこうな音が出ます。体感では60デシベルを超えていて、キッチンから寝室まで届きます。うちは朝6時に淹れていたんですが、2回続けて子どもを起こしてしまって、いまは子どもが起きたあとに淹れる運用に変えました。予約タイマーで起床前に淹れておく、という理想の使い方はできていません。ミルが分離していて別の場所で挽ける機種なら回避できますが、全自動を選んだ時点でこれは付いてきます。

みっつめが豆代です。挽いた粉を買っていたときは200gで600円くらいでした。豆にすると同じグレードで1,000円前後、少しいい豆だと1,500円を超えます。1杯10gとして1日2杯、月に600g。粉なら1,800円だったところが3,000円から4,500円になりました。月に1,500円前後の増加です。機械の代金より、こっちのほうが長期では効いてきます。

カフェインを控えている家族がいる場合

うちは妻が授乳中なので、カフェインを控えています。完全に断っているわけではないですが、量は明確に減らしている。

この事情があると、コーヒーメーカーの使い方が少し変わります。1台で2人分を淹れると、片方だけデカフェにするということができない。最初の1ヶ月は私が普通の豆で淹れて、妻はティーバッグの麦茶、という分かれ方をしていました。

いまはデカフェ豆に対応したコースを使っています。カフェインを抜いた豆は、水抜き処理の影響で普通の豆より脆く、油分も少ない。そのまま同じ設定で挽くと粉が細かくなりすぎて、抽出時に詰まったり、雑味が出たりします。デカフェ用のコースがある機種は、挽き方と湯の通し方をその特性に合わせてくれるので、味が安定しました。

運用としては、朝はデカフェ豆で2人分を淹れて、私だけ午後に普通の豆でもう1杯、という形に落ち着いています。豆を入れ替えるときにホッパーを掃除する必要があるので少し手間ですが、2人で同じものを飲めるのは思ったより気分がいいです。妊娠中や授乳中の家族がいるなら、デカフェ対応があるかどうかは見ておいて損はないと思います。

最後に

朝の3分を取り戻す、という書き方をしましたが、正確には3分ではなく5分でした。そして削れたのは作業時間ではなく、キッチンに縛られる時間のほうです。

洗うパーツは増えるし、ミルの音で子どもは起きるし、豆代は月1,500円上がる。安い買い物ではありません。それでも、朝に一定の味のコーヒーが自動で出てくることは、寝不足が続いている時期の生活の質にはっきり効いています。手挽きミルを楽しめる余裕があるうちは、たぶん要らない機械です。その余裕がなくなったときに、初めて価値が出るタイプの道具でした。

この記事は時短家電の個別レビューです。どの家電から買うべきかの優先順位は共働き家庭の時短家電|投資して後悔しなかった順に並べるにまとめています。

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